先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で内容の一部を変更しております。
次男のことです。部活はパソコン部ですが、好きで入部したのではなく、したいクラブがないので入りました。誰とも関わりを持ちたくないようで、誘われても家にいるばかり。
一生懸命にやれる真面目な子なので、明るい気持ちで、進んでいくにはどう接してあげたらいいか悩んでいます。
今回の子はとりあえずパソコン部に入っているのですが、ほとんど部活に行っていません。いわば帰宅部と同じです。
誰ともかかわりを持ちたくないと思っているわけなので、おそらく友達も少ないorいないのだと思います。
最近こういった孤独な子が増えているのですが、将来非常に危険です。例え勉強ができたとしても、社会に出られなくなり、部屋に引きこもりニートになる可能性が高くなるからです。
そこで本日は、やりたい部活もなく友達作りが苦手になる子の原因と今できる対応策について解説します。1日も早く対策を始めることが重要です。
友達作りが苦手になる原因
そもそもなぜこの子は、友達作りが苦手になってしまったのでしょうか?私の経験上、友達作りが苦手な子は次の2つが原因であることが多いです。
小さいころから過干渉で育てられた
子どもは小さいころは100%過保護で育てないといけません。なぜなら、親が要求にこたえてあげないと生きていけないからです。ただ「少しでも早く自立させよう」と思い、まだできないことを無理にやらせようとしたりすると、子どもは親を信じられなくなります。
子どもがやりたくないと言っている習い事や勉強を無理やりやらせるのも同じです。親を信じられなくなるというのは、人を信じられなくなるということです。
つまり、学校にいる同級生のことも信じられなくなるため、友達作りができなくなるのです。
勉強ばかりで遊ぶ時間がなかった
近年、偏差値教育の悪影響により、小さいころから遊びを減らし勉強ばかりしてきた子が増えています。子どもたちは遊びの中で人間関係の作り方を学びます。遊びが抜けていると、コミュニケーション力が育たないため、どのように周りの子に接していけばよいかがわからなくなります。すると、一緒にいるだけで気を遣いすぎて疲れてしまいます。
こういった子は、「疲れるくらいなら一人でいたほうがまし」と考えるため、友達を作ることを避けがちです。その結果、ますます友達作りが苦手になるのです。
心の底から打ち込める遊びを見つけさせるのが解決策
では友達作りが苦手な子に対し、親はどのようなサポートをすればよいのでしょうか?いろいろな方法があるのですが、今日は「心の底から打ち込める遊びを見つけさせる」という方法をお伝えします。
今回の相談者のお子さんは、やりたいことがなく仕方なくパソコン部に入っています。おそらく何かの部活動に入らないといけない学校なんだと思います。
やりたくない部活なので、いずれ辞めて完全な帰宅部になると思います。そこで夏休みや週末を使って、お子さんにいろいろな経験をさせてあげましょう。
今の時期なら、釣り、ラフティング、カート、山登り、鉄道に乗る、カードゲームの大会に出場する、乗馬体験、農業体験、いろいろできます。
毎週末一つ経験させれば、1年で40個経験が詰めます。3年間で120個です。これだけ経験させれば一つくらい心の底から楽しいと思える体験が見つかります。
部活なんて行かなくていいので、その体験を徹底的にやらせてあげてください。仮に周りに大人しかいない体験であっても、大人と話をする機会ができます。
そういった経験から、少しずつ人間関係の作り方を学んでいけます。すると学校でも、同級生に話しかけられるようになってきます。
本日のまとめ
勉強はとても大切なことです。ただ遊ぶという経験が欠けていて、人間関係作りができていない子の場合、勉強なんてしている時間はありません。1日も早く人間関係づくりを学ぶ機会を作らないと、将来必ず困ります。勉強はいつでもできますが、人間関係を作る機会というのは、大人になればなるほど少なくなるからです。
今後私の方でも、夢プロなどの企画を通してそういった場を作っていきます。(最近あまり企画できておらずすみません)
>>21世紀型夢プロジェクト
お父様お母様の力だけでもできることはたくさんあるので、まずは週末や夏休みなどを使っていろいろな経験をさせてあげてください。それが最初のステップになります。
明日ですが、「子ども向け!なぜ勉強するのか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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