先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
私立中学の宿題過多から睡眠障害になり、ひどい時には24時間寝続け登校できず、1,2年と勉強もろくにせず過ごしました。
中3で公立に転校し、2ヶ月の入院治療と道山先生の講座のおかげで、なんとかですが登校できるようになりました。
進学校を諦め、高専に行きたいという目標もでき、やる気にはなったものの、目の前の中間試験に向けてさえ、勉強に取りかかれません。
「勉強しろ」と言えばけんかになるし、言わなければしない。入試まで4ヶ月しかないのに、どうしたらいいのでしょう。
今回の相談者さんのお子さんは、私立中学から公立中学に変えて、学校にいけるようになりました。これは素晴らしいことです。
しかし、受験まで4ヶ月なのに勉強できないという切羽詰った状況に置かれています。
このようなとき、我々大人は、子どもに対してどのような対応をしていけば良いのでしょうか。今回はこのケースについて詳しく解説していきます。
もしお子さんが、受験を直前に控えているのに勉強ができない状態だとしたら、解決に向けての道筋が見えてくるはずです。参考にしていただければ幸いです。
不登校解決後すぐに勉強するのは無理
今回の相談者さんの場合、私立中学校から公立中学校に転校しています。公立中学校に変わってからは学校にも行けるようになったとあります。
不登校が改善されたばかりなので、この状態で無理に勉強させないほうが良いです。なぜなら、子どもは現在、学校に行くことにすべてのエネルギーを注いでいるからです。
学校に行くことで精一杯で、今はまだ勉強をするためのエネルギーが残っていません。この状態で無理に勉強させようとすると、また不登校に逆戻りしてしまいます。
そのため、今は学校に行けていることをしっかり認めてあげるのがいちばんです。そのほうが、長い目で見たとき明るい未来が待っています。
志望校に受からない時は?
「そんなことでは志望校に受からない」と思われるかもしれません。しかし、考え方を少し変えないといけません。
勉強しないと志望校に進学できない場合、勉強しなくても受かる高校に志望校を変えるという発想にするのです。
極端な話、内申オール1で入れる高校もあります。勉強をしなくても入れる高校に志望校を変えて、入学してから再スタートを切るように伝えましょう。
今無理をさせてまた不登校になってしまうほうが、子どもの未来が暗くなります。
まずは、残りの4か月、きちんと学校へ行けるように練習し、そのまま良い流れを作って、高校へ行ってから再スタートを切るようにサポートしていきましょう。
最終ゴールを考えよう
最終的な子育てのゴールは、高校に受からせることではありません。子どもの未来が明るくなることです。その通過点に高校があるというだけで、高校に行かせることが人生の目的ではありません。
そこで、目先の高校受験ではなく、子どもが最終的に幸せな人生を送れるかどうかに目を向けましょう。
そこにたどり着くためにどこの高校へ行こうが、関係ありません。高校受験が目的ではないことを意識してサポートしていくと、子どもが勉強しなかった時のサポート方法が見えてくると思います。
本日のまとめ
不登校解決からまだ間もないうちは、学校に行くことで精一杯です。無理に勉強させようとしないようにしましょう。
無理に勉強させると、また不登校になってしまうからです。
受験まで時間がないのに勉強しないことで焦っている場合、勉強しなくても入れる高校に志望校を変えてしまいましょう。
学校に行けている今の状況を維持しつつ、良い流れを作ったまま高校で再スタートを切るほうが、子どもの未来は明るいものになります。
明日ですが、「満足度調査の結果を公開します!」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!高校入試直前でも勉強できない時は?
記事を読んでくださったあなたに道山からのお願いがあります
最後まで記事を読んでくださったあなたに、一つだけお願いがあります!本日の記事が少しでも役立ったのであれば、以下のバナーをクリックしていただきたいです。クリックするだけで、ブログランキングのポイントがたまります。その結果、たくさんの方に思春期の子育て理論を広めることができます。
あなたの清き一票で、子どもたちの明るい未来を創ることができます。ご協力よろしくお願いします。
この記事へのコメントはありません。