先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小6の娘は自ら個別塾に行きたいと言い、週1で通っています。楽しく通えていますが、塾以外の家庭での学習(1時間程度)は、嫌々やっています。
父親に態度などを叱られ、塾以外の日は険悪な雰囲気です。家庭での学習を定着した方がよいのはわかっていますが、娘が嫌ならなにもしない方がよいのでしょうか?
塾ではある程度学習していても、家で全くしていないと、親として不安になることもあるでしょう。
ただこのときに間違った対応をしてしまうと、どんどん親子関係が悪くなり、塾でも勉強ができなくなります。
一方、上手にサポートすれば、子どもの勉強へのやる気が上がることも多いです。良好な親子関係や成績UPにもつながり、親のストレスも減っていきます。
結論!塾の頻度を増やそう
今回の相談者さんの場合、もっと勉強をさせたいなら塾の頻度を増やすのが手っ取り早いです。
子どもによって、勉強がしやすい環境(塾、図書館の自習室、自宅リビング、自分の部屋など)があるからです。
家では勉強をしたくないけれど塾では集中できる子の場合、家は休むところと割り切って勉強は塾でさせましょう。
無理に家で勉強させる必要はありません。
勉強に対する基準を下げよう
また、親の考え方も大切です。子どもが家で1時間勉強しているとしましょう。これを、どのように感じますか?
「1時間は少ない、2時間はすべき」と思う方もいれば、「宿題をやれば十分、追加で1時間もやっているのはすごい」と思う方もいるでしょう。
もちろん、一人ひとり状況が異なるため、どちらが正解ということはありません。
ただし、子どもにとって基準が低い後者の親がいる家庭の方がが、居心地の良さを感じることができるでしょう。
また、基準を高くすると、子どもが達成できないことが増えるため親もストレスがたまります。イライラの元となるので、勉強に対する基準は高くしすぎないのがおすすめです。
叱るのではなく改善点を伝えよう
だらだらと学習していることを叱るというのは、子育てにおいておすすめできません。
絶対にやってはいけないこと(人に迷惑をかけること、人を傷つけること、法律やルールに違反すること)には当てはまらないからです。
そのため、「寝ころびながら勉強するな」と叱るのではなく、「疲れているなら、机で宿題だけ終わらせてすぐに寝るのはどう?」というように、
改善点を伝えるようにしましょう。これを聞くか聞かないかは、本人に任せておけばOKです。
たとえ子どもが言うことを聞かず、勉強も睡眠も中途半端になったとしても、次の日に自分が困るだけだからです。
そのタイミングで子どもは学んでいくため、必要以上に叱って、無理に改めさせる必要はないでしょう。
本日のまとめ
家では勉強をしたくないけれど塾では集中できる子の場合、家は休むところと割り切って勉強は塾でさせましょう。
親が勉強に対する基準を高くしすぎると、子どもは居心地の悪さを感じます。親子関係の悪化にもつながるので、注意しましょう。
明日ですが、「目も合わない親子関係と昼夜逆転が直った事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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