先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
第一子長女で高校一年の娘なのですが、物欲が我慢できず、なんでもあれ欲しい、これ欲しいと言ってきます。
バイトはしてるのですがなかなか続かず、お金がない、お金がないからストレスだ!と言って、親がお金ないよって言ってもだめで要求に困ってます。
お小遣いは1万は1か月与えてます。親の大変な状況を知らん振りして自分の要求を通そうとしますが、無理にでも欲しいものを3万ほどを買った方がいいのでしょうか。
子どもからの「あれ買って、これ買って」がひどいと、お父様お母様はとても困ってしまうと思います。
そこで今回は、どうして物欲がひどくなってしまうのか、また、どのように対処すれば良いのかをお伝えします。
今回お伝えする内容は、子どもが小学生であっても中学生であっても、社会人でも同じように使えるので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
物欲が酷くなる理由
物欲が酷くなるのは、子どもだけでなく大人でも同じです。そういう人に共通して言える理由は、心が満たされていないことです。
人間は、親や恋人など誰かから愛されていると実感できれば、物欲はなくなります。生きているだけで幸せを感じられるようになるからです。
日本よりも物がない発展途上国でも、日本より幸せを感じているところってたくさんありますよね。そういったところは、心が満たされている人が多いのです。
つまり、物欲がひどいときというのは、心が満たされていない、愛情が足りていない(と思っている)状態である可能性が高いです。
物欲を抑えようと思ったら、まずはこの部分を改善していくのが最初のステップになります。
心を満たせば依存はなくなる
アルコール依存症をはじめ、○○依存と名前のつくものは、心が満たされていないことが原因であることが多いです。心を満たせば、依存はなくなります。
そのために必要なことは、愛情バロメータを上げることです。つまり、あなたの愛情をお子さんに的確に届けてあげるということです。このとき、次の3つを意識していただくといいです。
まず1つ目は、毎日1品子どもの好きなおかずを作ってあげることです。おかずを作るのは、手間がかかるので、手間がかかることこそ子どもに愛情として伝わりやすいからです。
2つ目は、毎日15分子どもの話を聞くことです。人は、話を聞いてもらって満たされることが多いので、子どもと向き合って、話を聞いてあげる時間を作りましょう。
3つ目は、毎週1つ子どもの要求を聞くことです。「○○に連れていって」というお願いを聞いてあげると、お父さん(お母さん)は自分のために時間を割いてくれたと感じるので、愛情バロメータが上がります。
愛情バロメータが上がった後の対応法
前述した3つの方法を1ヶ月続けるだけで、子どもの物欲はかなり減ってくると思います。愛情バロメータが上がるため、心が満たされるからです。
このときに何か買って欲しいと言ってきたら、「いいよ。ただ、来月の誕生日に買ってあげるから、あと1ヶ月ガマンしようね」と伝えましょう。
最初から「ダメ!」と言ってしまうのではなく、いつ手に入れられるかを伝えるのです。直接買ってあげなくても、
- 高校生なら「バイトの日数を増やして買うのはどう?」と提案してみる
- 中学生なら「〇〇のお手伝いして、おこづかい貯めるのはどう?」と提案してみる
もし、こういった提案をしても反発するなら、心がまだ満たされていない状態です。心を満たした上で、我慢する練習をさせるという順序で進めていきましょう。
本日のまとめ
物欲がひどい子は、心が満たされていない状態です。まずは愛情バロメータを上げることを心がけましょう。
そのために、まずは毎日1品子どもの好きなおかずを作ってあげること、毎日15分子どもの話を聞くこと、毎週1つ子どもの要求を聞くことを意識するといいです。
その状態で欲しいものがあると言ってきたら、それが買える方法を伝えてあげましょう。おこづかいが発生するお手伝いを提案するのもアリです。
努力したから得られるという構図が伝われば、子どもは頑張ります。心を満たした上で矯正するようにすれば、物欲は抑えられ、親子関係はより良いものになるでしょう。
明日ですが、「保存版!小学校の復習テスト」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!子供の物欲を抑える方法
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