私の記事を読んでくださっているお父さんお母さんは、子どもの未来をなんとしても良くしたいという向上心をお持ちの方が多いです。
これは私にとって、とても嬉しいことですが、強い向上心があるからこそ子育てがつらいと感じたり、疲れてしまう人がいることも事実です。
そこで今回は、気持ちがポジティブになれる考え方をお伝えします。今、子育てがつらいと感じている場合、気持ちが楽になると思います。参考にしていただければ幸いです。
子育てが辛くなる2つの理由
私はこれまで1万組以上の親子をサポートしてきました。その結果、楽しみながら子育てしている人と、つらい思いをしながら頑張っている人にはいくつか違いがあります。
では、子育てが辛いと感じている方の特徴はなんでしょうか。一番多いのは次の2つです。
1つ目は、子どもの勉強、運動、人間性をすべて満遍なく伸ばそうと意気込んでいることです。子どもはロボットではありません。すべてを伸ばそうとしてもなかなか上手くいかず、辛くなってしまうからです。
2つ目は、子どもの幸せは親次第と言わんばかりの、強すぎる責任感を持っていることです。責任感は必要ですが、強すぎると疲れてしまうからです。
不完璧ママを目指そう理論
もしあなたが、今子育てが楽しくないと思っていたら、以下の点を意識してみてください。
まず、人間は、不完璧な生き物だと考えるようにすることです。完璧にできるのはロボットだけだからです。人間はミスもするし、完璧にできないのが普通だということを受け入れることが大切です。
次に、最低限やるべきことさえできていれば、親の責任はしっかり果たしていると考えましょう。あまり自分のことを責めるのではなく、頑張っている自分を褒めてあげましょう。
子どもの幸せはある程度、親の力で左右されます。ただ、すべてが親の力でどうにかなるものではありません。学校の先生や友達からの影響も、子どもの成長につながっているからです。
子どものためにあれもこれもと、自分の力で良くしてあげようと思いすぎる必要はありません。肩の力を抜いて、「これだけできていれば、親としてやるべきことはできている」と楽観的に考えてみましょう。
すべてを完ぺきにこなす完璧ママを目指す必要はありません。
完璧ママの子どもは不幸理論
私自身、完璧ママと不完璧ママがいたら、不完璧ママのほうが良いと思っています。完璧ママの家だと、おそらく子どもはゆっくりできないからです。
普段は頑張って仕事や家事をしているけど、たまにはソファでうたた寝してしまったり、ご飯が作れなかった日にお惣菜を買ってきたりする。こういった「抜け」がある親の家庭の方が、子どもとしても気が楽なのです。
むしろ、そういう部分を子どもに見せるようにしましょう。そうすれば、子どもが同じことをしたとしても、親子で和気あいあいとしていられるのです。
休日はお昼まで寝ていたり、子どもと一緒にダラダラ過ごしたるする。いつも頑張っているお父さんお母さんだからこそ、そういう時間も大事にしてほしいと思います。
本日のまとめ
子どもの未来を明るくしようという強い向上心をお持ちのお父さんお母さんほど、子育てがつらいと感じてしまいます。
これは、子どもの勉強、運動、人間性を満遍なく伸ばそうと意気込んだり、子どもの人生を左右するのは親次第だと責任感を強く持ちすぎることが原因です。
親が子どもの人生をどうこうできるのは一部であって、すべてではありません。学校の先生や友達との関わりなど、親以外が子どもを成長させる場面はたくさんあるからです。
また、完璧ママより不完璧ママのほうが、子どもは家でリラックスできます。お父さんお母さんの抜けている部分も、人間らしくて良いのです。
最低限やるべきことさえできていれば、親としての責任を果たしています。毎日頑張っている自分を、もっと褒めてあげましょう。
明日ですが、「特別支援学級の高校受験戦略」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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