子どもが早く自立してくれれば、親としてはうれしいと思います。実は、子どもの自立には心理的メカニズムが大きく関係しています。
今回は、そのメカニズムを詳しくお伝えします。今、子どもが親に依存している状態なら、今回の記事で自立につなげることができます。参考にしていただければ幸いです。
エリクソンの発達課題
人間の心がどのように発達していくかを分かりやすく示した「エリクソンの発達課題」というものがあります。これによると、すべての土台となるのは、お父さんお母さんへの信頼です(基本的信頼)。
それがあって初めて、自分を律することができるようになります(自律心)。自分を律することができるようになると、次に好きなことに積極的に挑戦できるようになります(積極性)。
積極性の次に出てくるのが、勤勉性です。つまり、楽しいと思わない勉強や仕事にも頑張れるようになるのです。そして、自立とは、いわゆる勤勉性のことです。
自立させる=勤勉性が出てくるところまで、心を成長させるということなのです。
子どもは自立と依存を繰り返す
では、どうしたら発達課題を速いスピードで駆け上がることができるのでしょうか。答えは、子どもの要求にできるだけ答えてあげることです。
なぜなら子どもは、自分でできること(自立)と、親にやってもらうこと(依存)を繰り返しながら、発達課題をクリアしていくからです。
たとえば、中学生くらいなら、悩み事を解決するために1人で悩むこともあれば、親に助けを求めることもあるでしょう。
もし助けを求めてきたら(依存)、全力で付き合ってあげることが大事です。依存に応えれば応えるほど、早く自立に向かうからです。
すると、どんどん発達課題をクリアしていき、最終的な自立(いわゆる勤勉性)のところまで、たどり着くことができるのです。
結論!たくさん甘えさせる
ここまでの説明を読んで「うーん、難しい。よくわかりません」と思われたかもしれません。大丈夫です。その場合、結論だけ理解してください。
子どもの自立に向けて、お父さんお母さんがやるべき結論は「たくさん甘えさせる」ということです。もう少し具体的にお伝えします。
子どもが「イオンに連れて行って」と言えば、時間を見つけて連れて行ってあげる。「宿題、手伝って」と言えば、時間を見つけて手伝ってあげる。
すると子どもは少しずつ「今度は電車で行ってみようかな」「あまり頼ってばかりも良くないから、自分で宿題をやろう」となっていくのです。
本日のまとめ
子どもが自立できるようにするためには、親子の信頼関係が何より重要です。なぜなら子どもは、自立と依存を繰り返しながら成長していくからです。
いつでも親に助けを求められる親子関係を作りましょう。そのためには、子どもの要求に付き合い、甘えさせてあげましょう。
明日ですが、「高校生向け!予習と復習の仕方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!最速で子どもを自立させる方法
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