先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3息子のことで悩んでいます。去年から反抗するようになり、特にゲームやスマホのことになると大声を出したり暴れたり喧嘩になったりが絶えなくなりました。
部屋に引きこもり、こちらの話は殆ど聞いてくれません。そんな息子からゲーミングPCを買えと言われました。これ以上ゲームに夢中になられては困るのですが、この要望も聞いた方がいいのでしょうか?
普段から私は、「子どもの要求を聞くと親子関係が良好になる」とお伝えしています。とはいえ、すべての要求を聞くのが正しいわけではありません。
そこで本日は、聞いていい要求とダメな要求の違いをお伝えします。これがわかれば、どこまで要求を聞くべきかの判断ができるようになります。
良好な親子関係をつくりながら、ダメなことはダメと伝えられるようになるはずです!
子どもは何に愛情を感じるか?
今回の相談者さんの場合「ゲーミングPCを買え」という要求は聞いてはいけません。
子どもは物を買ってもらっても、愛情を感じられないからです。子どもが親の愛情を感じるのは「手間と時間をかけてもらったとき」です。
たとえば好きなご飯を作ってくれた、行きたいイオンに連れて行ってくれたなど、それなりの手間と時間をかけてもらうことで愛情を感じます。
お金を払うだけで要求を叶えられるものは、愛情を伝えることはできません。また、親に向かって「ゲーム買え」というのは暴言です。
暴言も、許してはいけません。
気持ちを理解し無理だと伝える
では、どのように断ればいいのか。まず、ゲーミングPCが欲しいという気持ちに共感した上で、無理なものは無理という毅然とした対応をとりましょう。
「欲しい気持ちはわかるよ。ただ20万円もする高価な物は買えないよ」という感じです。
金額的に難しくないレベルの物を要求された場合は、誕生日などイベントで買ったり、成績UPのごほうびにするのは問題ありません。
金額などは、家庭や子どもの年齢によっても変わりますので、常識の範囲内で考えるようにしましょう。
ここからの改善ステップ
そもそも、なぜここまで子どもが反抗するようになったのでしょうか。よくあるのが、過干渉の子育てです。
親がいつもしなさい言葉を言っていたり、イライラしていたりすると、子どもは親のことが嫌いになります。
すると、反発するようになるのです。この改善をするには、親のイメージを良くしましょう。笑顔で挨拶をしたり、夫婦ケンカをなくしたりすることが大切です。
ただ、ここまでひどい状態の場合、親の力だけで改善するのは難しいかもしれません。その場合、専門家などの第三者の力を借りましょう。
本日のまとめ
子どもが親の愛情を感じるのは「手間と時間をかけてもらったとき」です。お金を払うだけで要求を叶えられるものは、愛情を伝えることはできません。
何でもかんでも子ども要求を聞けばいいわけではないので、注意しましょう。
明日ですが、「高校受験に合格する家庭3つの共通点」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
子どもの要求はどこまで聞くべきか?
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