先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
食べた食器は片付ける、靴は揃える。小さい頃から当たり前にやってきたはずなのに靴・靴下・制服は脱ぎっぱなしカバンは投げっぱなしになりました。
こっちもイライラして怒鳴ってしまいますが、それでも物を投げたり怒鳴ってくるのは、反抗期だからですか?
それとも、私が過干渉のせいですか?
思春期になると、今までできていたことができなくなることってよくあります。
しかし「反抗期だから仕方がない」と流してしまうのは良くないです。本日は、その理由や対応法を解説します。
良好な親子関係を築く上で大切なことですので、チェックしていただければ幸いです。
結論!原因は強制のしすぎ
思春期は、自分の意思が出てくる(自立する)時期です。
たとえば、今までは親に言われて靴を揃えていたとしても、「靴を揃えるのってそんなに大事なのか?」と改めて考える時期なのです。
「大事でない」と思えばやらなくなるでしょう。これが、今までできていたことをやらなくなる理由です。
ここで親が無理やり強制してやらせると、激しい反抗期になります。失敗するのを待つことができれば、激しい反抗期にはならないでしょう。
親はどこまでしつけをしていいのか?
では、親は失敗するまで何も言わなくてもいいのでしょうか。もちろん、違います。
人に迷惑をかけることや人を傷つけることなど(迷傷法)については、反抗されたとしても言わないといけません。取返しのつかない失敗につながるからです。
一方、靴を揃える、食器を片付ける、宿題をさせるというのは、迷傷法には当てはまりません。
そのため、反抗がひどいなら強制しないようにしましょう。本人が必要だと思えば、いずれやるようになります。
今がやり方を変えるラストチャンス
今回の相談者さんのお子さんは、危険な反抗期になりつつあります。
愛情バロメータが下がりかけており、物を投げる、怒鳴るなどが起こっているからです。
今のやり方を変えずに厳しく言い続けると、症状はさらに悪化するでしょう。暴言から暴力、怒鳴るから引きこもりへ発展することも考えられます。
そのため、今後は大事なこと以外は干渉しないようにしましょう。次第に、子どもは落ち着いていくはずです。
本日のまとめ
思春期になると、今までできていたことができなくなることってよくあります。
このときに、強制しすぎると激しい反抗につながります。反抗がひどい場合は、迷傷法に当てはまらないことは干渉しないようにしましょう。
明日ですが、「発達障害診断10問テスト」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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