「過保護」と聞くと、悪い子育てのように思われる方が多いです。しかし、私が考える過保護な子育ては、悪いことではありません。
むしろ、子どもにとってベストな子育てです。そこで今回は、過保護な環境で育った子どもが持つ特徴TOP3を紹介しましょう。
「過保護はいけない」と思って間違って子どもに接すると、かえって子どもとの関係が悪化してしまうかもしれません。
過保護とは何か?
そもそも過保護の子育てとは何か?私の定義は、自動精神科医の佐々木正美先生が提唱している考えです。
そもそも「保護」というのは「子どもの正常な要求を聞くこと」を意味しています。
過保護は、保護の度合いが進んでいる状態ですから、「正常な要求を聞きすぎる」ことです。
たとえば「ご飯を食べたい」という要求があれば、ご飯を作ってあげたり、「イオンに連れて行ってほしい」と言われれば連れて行ってあげたりする状況です。
ただし、「早く飯を作れ」といった暴言を含む要求は正常なものではありません。これに答えるのは保護ではないので、注意しましょう。
過保護の子育てをすると出てくる3つの特徴
過保護の子育てをすると、子どもは親を信頼します。その結果、3つの特徴が出てきます。
1つ目は、人を信頼できるようになることです。一番身近な親を信じられるため、同じように他人も信じていいと考えられるようになります。
2つ目は、いろいろなことに挑戦できるようになることです。もし失敗したとしても親が助けてくれると考えられるようになり、挑戦に尻込みしにくくなります。
3つ目は、未来に希望を持てることです。親からの愛を感じられた時、子どもは自分の価値を実感でき、未来に希望を持てるようになります。
過保護で育てると、子どもは自立しなくなるのか?
子どもの要求をたくさん聞くと、「子どもの自立が遅くなる」と考える人も多いでしょう。これは、全く問題ありません。
たとえば、子どもが幼いころは自分で服を着ることができません。そんなとき、子どもからの要求(「お母さん、服着せて」)に応え続けると、どうなるでしょうか?
いずれ子どもは、自分でもやってみようと思うになります。つまり、早く自分で服を着られるようになるのです。
これが保護をしていない状態だと、子どもは自分でやろうという気にならないため、自立が遅くなってしまいます。
本日のまとめ
過保護というのは、子どもの正常な要求にたくさん答える子育て法です(間違った要求には、応えてはいけません)。
こうした子育てをしていると、子どもは人が信頼できるようになり、挑戦を惜しまなくなり、未来に希望を持てるようになります。
明日ですが、「子どもの自己肯定感を上げる方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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