先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小3の娘はHSC、私もHSPなのかなと思っています。5歳頃までワンオペで、泣き声を聞くだけで辛くなるようになりました。
下の子2人にはそんな感情は出ません。夫は性格も穏やかで、心にゆとりのある人です。どうしたら敏感な親子の理解をしてもらえるんでしょうか?
娘が癇癪起こすとイライラすると「何の得にもならんやろ」と言われてしまいます。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、「ほかの人よりも敏感で、周囲からの影響を受けやすい人」のことです。
今回は、そんなHSPの方が子育てをしていく場合、どのようなことに気を付けるべきなのかを紹介します。
無理して子育てをしていると、疲れてしまってイライラしやすくなります。親子関係の悪化にもつながるので、注意しましょう。
まずは自分の生活を穏やかにしよう
自分がHSPの場合、まずできるだけ穏やかに生活ができるようにしましょう。ここでは3つ、HSPの方が穏やかに暮らす方法を紹介します。
1つ目は「仕事のストレスを減らす」ことです。人が多い仕事場などは、どうしてもストレスがたまりやすいです。自宅勤務の仕事や部署に変えるなどして、快適にできるようにしましょう。
2つ目は「耳栓を活用する」ことです。HSPの方は特に、周囲の騒音から影響を受けます。こういった場合、耳栓を使って音を遮断することで、ストレスを低減できます。
3つ目は「相談できる環境を作る」ことです。心療内科など、定期的に専門家に話を聞いてもらえる場所を作りましょう。人に相談するだけで、ストレスを減らすことができます。
旦那さんには理解してもらう
ご相談の中に、旦那さんの理解を得られないというお話がありました。この場合、できる限り理解してもらえるようにすることが大事です。
たとえば、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』などは、HSPについてわかりやすく説明されています。
>>「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
こういった書籍を読んでもらうことで、理解が進みます。ただ、なかなか理解してもらえないケースも多いのが実情です。
その場合、多少距離を取るのもいいでしょう。寝室をわけたり、住む場所をわけたりするだけでも、心が楽になります。
HSPの子どもの対応法
子どもがHSPの場合は、家庭でのストレスを減らせるようにサポートすることが大切です。
まずは、子どもがどのような状況を苦手としているかを確認しましょう。大きな音、人混み、知らない場所など、HSPにも苦手とする状況はいろいろあります。
次に、できる限り苦手な状況を避けられるようにしましょう。大きな声で叱るのをやめる、耳栓を渡す、自分の部屋を用意するなどの方法があります。
最後に、夫婦で対応を共有することが重要です。こうしたことには大抵母親の方が詳しいため、父親にも理解してもらえるように話し合いましょう。
本日のまとめ
親がHSPの場合、自分のストレスを低減できるような方法を見付けることが重要です。
同じように、子どもがHSPの場合は、ストレスの少ない家庭を作るようにしましょう。
明日ですが、「親子の会話が続くようになった成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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