先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
昼夜逆転での相談です。学校に行けないで、遅くまでテレビを見て起きていて、朝起きない場合は、多少無理矢理でも起こした方が良いですか?
不登校や、朝遅刻してしまう子に関する相談は、私の元にも多く寄せられます。そこで本日は、子どもが朝起きないとき、お父様お母様がどのような対応をすれば良いか解説します。
この通りに対応していただければ、お子さんはいずれ朝しっかり起きれるようになります。その結果、不登校や遅刻も改善されるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
許可もなく無理やり起こすのは絶対にダメ
自分に置き換えて考えてみると分かりやすいですが、起きたくもないのに親に無理やり起こされたら、親のことを嫌いになってしまいます。
また、昼夜逆転というのはいろいろな理由がありますが、いちばんの原因は親子関係が良くないことです。
この状態で無理やり起こすとなると、さらに親子関係が悪化して不登校が長引く可能性が高くなります。
起こさなかったら子どもがいつまでも寝ているのでは・・と心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。
以下の3ステップを踏んで対応していけば、いずれ起きられるようになります。
ステップ1 前日の夜に「明日の朝起こす?」と聞く
まず、前日の夜に「明日の朝は、起こす?」と聞いてみましょう。その返答によって、対応を変えていきます。
子どもが起こしてほしいと言うのであれば、起こしてあげれば良いです。逆に、嫌がるようなら起こさなくて良いです。
嫌がるというのは「今はまだ学校に行きたくない」という意思表示です。無理やり起こしたところで、昼夜逆転が改善するわけではありません。
同時に、不登校が改善するわけでもありません。であれば、無理やり起こして学校に行かせようとしないほうが良いのです。
ステップ2 朝起きて学校に行こうという気持ちを引き出す
「もし嫌がり続けたら、不登校がいつまでも改善しないのでは?」と心配になるお父様お母様もいると思います。
大事なのは、順序です。無理に起こすのではなく、「朝起きて学校に行こう」という気持ちを引き出すことが大事です。
その気持ちが出てくると、子どもは自然と「明日の朝、起こして」と言ってきます。そういう気持ちが出てくるまで、待ってあげてください。
なお、学校に行こうという気持ちを引き出すには、愛情バロメータを上げることが重要です。これは親子関係を良好にしていくということです。
愛情バロメータを上げる具体的な方法は、私が配信している「思春期の子育て講座」で詳しく解説しています。
>>思春期の子育て講座
ステップ3 学校に行くきっかけを作る
愛情バロメータが上がったら、次にやるべきことは学校へ行くきっかけ作りです。
これもいろいろな方法があるのですが、一つ例としては、学校の先生や友達と交流できる時間を作るという方法があります。
先生や友達との関わりは、学校へ行くきっかけになりやすいからです。週末に友達と遊んだり、放課後に先生に自宅に来てもらうなどして、外部と交流する機会を作りましょう。
また、定期テストなどのイベント時だけ、学校に登校させるという方法も有効です。
本日のまとめ
昼夜逆転により、朝起きられず学校に行けない、または遅刻してしまうという場合、無理やり起こすのは良くないです。
明日の朝起こすかどうかを、前日の夜に子どもに聞いてみましょう。起こしてほしいなら起こしてあげれば良いですが、嫌がるなら起こす必要はありません。
そもそも、昼夜逆転の原因の9割は、親子関係が良くないことです。無理やり起こすと、親子関係がさらに悪化するのでやめましょう。
学校へ行こうという気持ちを引き出せれば、子どもは自然と「明日、学校へ行くから朝起こして」と言ってきます。
そういう気持ちになるまで、待ってあげましょう。最後に、学校へ行くきっかけを作れば、自然と起きられるようになります。
明日ですが、「学校に行きたくない状態から志望校に合格した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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