発達障害で暴れる子への対応

暴れる子供

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中1の娘がいます。発達障害で支援級クラスにいますが、最近私に突き飛ばす行為があり、暴言を吐くようになりました。

前から切り替えができずすぐ怒ったり、泣いてわめいたりはしていましたが、他人にも暴言を吐くようになりました。何か手立ては無いのでしょうか。

発達障害の有無にかかわらず、子どもに暴力や暴言があると親として悩みますよね。

ここで間違った方法でお子さんに接してしまうと、さらに症状が悪化し問題行動はひどくなります。

一方、正しい対応を行えば、問題行動や学校でのトラブルも減るでしょう。無駄にぶつかることもなくなるはずです。

なぜ子どもは暴力を振るうのか?

パニック

子どもから暴言や暴力が出るタイミングは、次の2つの条件のどちらかです。

1つ目は「イライラ、不安、パニックになったとき」です。感情が落ち着いているときには、暴言や暴力は出ません。

しかし、感情の起伏が激しくなると、つい手を出してしまったりします。

特に発達障害の子は、定型発達の子と比べると、感情の起伏が激しいことが多いです。

2つ目は「自分で対処法がわからない」ことです。感情の変化が起きても、上手く発散できれば問題ありません。

しかし、その方法がわからないと、暴れるなどの行為につながります。幼少期の子が、癇癪を起すのと同じ状態といえるでしょう。

まずは元となる原因を解決しよう

親子

そこで、まずは「イライラ、不安、パニック」の状況をできる限り作らないことが大切です。

今回の相談者さんのお子さんも、自宅で何かしらイライラすることがあって手を出した可能性があります。そこで、
  • 「しなさい」「やめなさい」などの命令形ではなく、「〇〇できる?」などの疑問形に言い換える
  • 疲れていそうなときには勉強の話をしない
などを工夫し、イライラする場面を減らしましょう。切り替えが難しい場面では、事前に時間を決めておくといいです。

「何時までゲームをする?」と確認し「その時間になったら声かけるね」と伝えておけば、子どもも理解してくれるでしょう。

感情の発散方法を一緒に考えよう

親子

とはいえ、意識していたとしても、イライラ、不安、パニックにさせてしまう場面はあります。

こうしたときは、事前に子どもと一緒に感情の発散方法を考えておくといいです。
  • イライラしたらその場を離れたり、散歩をして気持ちを落ち着かせたりする
  • パニックになったら一旦一人になったり、クッションをソファに向かって投げたりする
このような他人に危害を与えない方法を一緒に探しましょう一人ひとり、どういう行動がいいのかは異なります。

そのため、いい方法が見つからなければ、専門家や支援学級の先生にアドバイスをもらうのもおすすめです。

本日のまとめ

笑顔

暴言や暴力を起こすタイミングは、イライラしたとき、その対処法がわからないときです。

イライラする状況をつくらないように意識すること、感情の発散方法を事前に伝えることで、問題行動は減っていきます。

明日ですが、「やってはいけない受験勉強法5選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!発達障害で暴れる子への対応

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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