文科省の調査によると、小中学生の不登校約30万人のうち、中学生の不登校は約19万4000人いるそうです。
※ 令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査参照
実は中学生が学校に行きたくない理由は、先日お伝えした小学生の理由とは少し異なります。そこで本日は、中学生版の不登校の理由を解説をしましょう。
事前に何が不登校の原因になるかを知っておくことで、すぐに対応できるようになります。不登校が長期化するのを、防ぐことができるはずです。
目次
第1位「無気力・不安」
小学生と同じく、中学生の不登校で一番多い理由は「無気力・不安」で約10万1300人でした。
「なんとなく行きたくない」「学校に行ったら、何か言われそうだから行きたくない」「朝起きたくても体が動かない」などが理由で、行けない状態です。
この場合は、不安な気持ちをしっかり聞いて、解決してあげることが大切です。すぐに解決できなくても、話を聞いてもらうだけで子どもは楽になります。
登校支援室やフリースクールなども活用して、ストレスが少ない所から再開するものいいでしょう。
第2位「生活リズムの乱れ、遊び、非行」
中学生になると悪い友達や先輩からの誘いを断れず、学校をサボって抜け出せなくなるケースも少なくありません。
こういった場合は、大人の介入が必要です。学校の先生や警察などと連携して、生活リズムを戻していきましょう。
第3位「いじめを除く友達関係のトラブル」
中学生の場合、小学生のとき以上に友達との関係が重要です。友達関係が上手くいかないと、学校に行きたくなくなるからです。
担任の先生や学年主任、教頭など、信頼できる先生に間に入ってもらって、仲直りのサポートをお願いしましょう。
第4位「学業の不安」
勉強面で不安がある場合、親が教える、家庭教師をつけるなど勉強のサポートをしてあげましょう。また、予習も効果的です。
英語なら、次の日に習う英単語と英熟語の意味を調べたり教科書の音読をしておいたりするだけで、理解度が上がるでしょう。
第5位「親子の関わり方」
学校に行くだけでも、ストレスはたまります。親子関係が悪いと家でも発散できず、どんどんストレスがたまってしまうでしょう。
日ごろから良好な親子関係を作って、ストレスが発散できる温かい家庭を作ることが大切です。
本日のまとめ
中学生が学校に行きたくない理由の多くは、「無気力、不安」「生活リズムの乱れ、遊び、非行」「いじめを除く友達関係のトラブル」「学業の不安」「親子の関わり方」です。
これらに気を付けて子どもに向き合うことで、不登校にならずに済むでしょう。もし今学校に行けていない場合、どこに原因があるかをチェックし、対応してみてください。
明日ですが、「公立校への転校で気を付けること」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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