先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3長男が学校へ行きません。塾には行くからWi-Fiを23時までにしてほしい、明日は学校にいくからと言うので要求を聞いたのですが結局学校には行きませんでした。
原因を聞いても何も答えません。翌日「約束守らないからWi-Fiは付けれない」と言うと、じゃぁ学校行かないと言ってきます。
学校の先生からは、ご褒美を先にあげてしまっている、ご褒美は後からで良いと言われます。何がいけないのか、どうしたら良いのでしょうか。
子どもに学校に行かせるために、ごほうびを与える家庭もあると思います。しかし、ほとんどの場合は失敗するはずです。
そこで今回は、「登校したらごほうびをあげるのはアリか?」について解説しましょう。
この心理が理解できれば、約束を破られることもなくなります。親のストレスも減り、お子さんは再登校に向けて前向きに行動することができるはずです。
目次
ごほうびで学校に行かせるのは逆効果
「学校に行くからWi-Fiを23時まで使わせて」「明日は学校に行くからスマホを返して」このような交渉をしてくる子どもは、少なくありません。
しかし、99%約束を守らないでしょう。なぜなら、学校でWi-Fiやスマホが使えなくて不登校になっているわけではないからです。
多くの場合、学校に行けない理由は別にあります。そこを改善しなければ、学校に行けるようにはなりません。
中学生が学校に行けない3つの理由
では、子どもが学校に行けない理由とは何でしょうか?よくあるパターンは、次の3つです。
1つ目は「愛情バロメータの低下」です。親との関係が悪化すると気力がなくなり、朝起きられなくなります。
2つ目は「学校でのトラブル」です。友達関係がうまくいかなかったり、先生と合わなかったりすると、学校へ行く気が起きません。
3つ目は「学校が合わない」です。発達障害などで長時間座っていられない、自分に合わない進路を選んでしまった、などがあります。
中でも、愛情バロメータの低下から不登校になるケースが、全体の7割ぐらいといえるでしょう。
つまり、これらの根本的な問題が解決できなければ、いくらWi-Fiを使わせても学校に行けるわけではありません。
「学校に行くから○○を買ってほしい」と言われたら?
では、子どもが「○○を買ってくれたら学校に行く」と言ってきた場合、どう対応すればよいのでしょうか?
まずは、気持ちに共感することが大切です。「○○、人気あるよね」「○○かっこいいもんね」というように伝え、頭ごなしに否定しないようにしましょう。
次に、毅然とした態度をとります。「ただ、それと学校は別の話だよ」と冷静に伝えます。
最後に、代替案を伝えましょう。「もうすぐ誕生日だから、そのときに買ってあげるよ」という感じです。
このように対応しながら、愛情バロメータを上げ、学校に行けない本当の理由を解決しましょう。
本日のまとめ
ごほうびで登校を促しても、根本的な解決にはなりません。学校に行けない理由をしっかり見極め、改善していくことが大切です。
愛情バロメータを上げつつ、子どもの本当の気持ちに寄り添うことを意識していきましょう。
明日ですが、「愛される子どもがよく使う3つの口癖」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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