先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の息子が不登校になり、ここ1ヶ月ゲーム依存状態で、勉強もほぼできていません(始めても集中できず5分で苛々してきます)。
この先どうなってしまうのか心配でなりません。また、次年度大学受験を迎える長男への影響も考えると、別々に暮らす選択肢を考えた方がいいのかとも思っています。どうか助けて下さい。
お子さんが不登校になると、多少は兄弟にも影響が出てくるものです。しかしできる限り、影響は最小限に抑えたいですよね。
そこで本日は、不登校の弟さんへの正しい対応法、お兄さんが大学受験に前向きに取り組んでいくための方法などをお伝えしましょう。
正しく向き合うことで、兄弟二人ともがよりよい進路に進めることができます。間違った対応をすると、余計に仲がこじれてしまうため注意しましょう。
別々に暮らすべきかどうかの判断方法
今回のご相談の中で「別々に暮らすかどうか」とありましたが、次の3つのことを基準にして判断するといいです。
- お互いに別で暮らすことを望んでいるかどうか
- 一緒に暮らすことで深刻な害が出ている(怪我をしたり、精神的に参ったりしているなど)
- 経済的に可能かどうか
そのため、基本的には別々に暮らさなくても改善できる方法で解決していきましょう。
大学受験を控える子にすべきこと
まず、大学受験を控えるお兄さんには、弟の状況を話して理解してもらいましょう。高3で愛情バロメータが高ければ、理解してくれるはずです。
また、大きな音でゲームをしているなど、兄にとって迷惑になることがあるなら弟に話をすることも大切です。
お兄さんがやるべきこととしては、志望校を明確にしておくことでしょう。ここが明確になれば、弟のことなんて気にならなくなるからです。
やる気を引き出すためにも、アクティブ進路(心の底から行きたいと思える志望校)を決めておくことが大切です。
弟のサポート法
次に、弟には何ができるのでしょうか。1つ目は、愛情バロメータを上げることです。今はいったん勉強のことは置いておき、親子でゲームをしてみてください。
親子で楽しい時間を過ごすことで、子どもは親のことが好きになり、勉強や学校を頑張るエネルギーになるからです。
2つ目は、学校に行けない原因を聞くことです。愛情バロメータが上がってきたら、不登校の原因や学校での悩みを親に相談してくれるようになるでしょう。
理由があるなら、先生と連携して解決していくことが大切です。学校に行こうという気持ちが出てこれば、「じゃあ、生活リズムを戻さないといけないね」という話ができます。
その結果、ゲーム依存の解決に向けての話し合いもできるようになるはずです。
本日のまとめ
弟が不登校になると、兄にもそれなりに影響が出てくるでしょう。ただし、愛情バロメータが高い状態であれば、事情を話して理解してくれるはずです。
兄は弟のことを気にしなくて済むように、アクティブ進路を決めて、やる気を引き出していきましょう。
弟とは良好な親子関係をつくって、学校に行けない原因を抑えておくことが大切です。
明日ですが、「子供がいじめられたら親がする3つのこと」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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