家庭のストレスが子どもに与える影響は?

中学生

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

15歳定時制高1男子です。9月から登校できる日が減り、月4.5日位です。母子家庭かつ求職中で、家庭は不安定です。

家庭が安定し、本人も元気になったら、しばらく時間がかかっても休みが多くても、高2で取り戻せますか?

担任には先月、これから毎日行けば2年に上がれると言われました。

ひとり親で求職中ということは、家庭は不安定な状態だと思います。それでは、子どもも不安感やストレスを感じても仕方がありません。

そこで今すぐ親がやるべきことと、子どもにどのようにサポートすればいいかをお伝えしましょう。

今後のやるべきことが見えれば、親子ともに不安感は減るはずです。今後の進路や夢も、前向きに考えられるようになると思います。

まずは経済的な負担をなくそう

働く

今回の相談者さんの場合、まずは経済的な負担をなくしていくことが大切です。ここが安定していないとお子さんの心は不安定となり、愛情バロメータが上がらないからです。

できるだけ早く母親が仕事を決めて、子ども自身が不安を感じなくてもいい環境にしましょう。できれば、
  • 子どもと関わる時間をとりやすい
  • ストレスが少ない
これらの条件を満たす仕事を選ぶのが理想的です。難しい場合、一度行政の相談窓口へ相談するのもいいでしょう。

次に愛情バロメータUPをして、今後の話をしよう

愛情

次に、子どもが今後どうしたいのかを話し合うことが大切です。子どもが、今の学校に戻りたいとは限らないからです。

「今の高校をやめて働きたい」「転校して再スタートしたい」などの気持ちがある場合、無理やり学校に戻そうとするのは子どもの幸せとはいえないでしょう。

こうした話し合いをするためには、愛情バロメータを上げる必要があります。親としても、経済的に余裕が出てこれば、心にも余裕が出てくるはずです。

すると、子どもに愛情を注げるようになるでしょう。関係が良くなってきたら、学校を続けたいかどうかの話をすることが大切です。

それまでの間は、学校の先生に事情を説明して、できる限り子どものサポートに関わってもらうといいでしょう。

子どもの意思を尊重しよう

親子

話し合いをして「今の学校を続けたい」と言う場合、できる限り頑張らせるといいでしょう。毎日行けば、2年生に進学できるからです。

ただどうしても厳しそうなら、もう一度1年生を続ける方法もあります。お子さんと話し合って、どうするか決めましょう。一方、

「転校して再スタートしたい」という場合は、一緒に次の学校を探す。「働きたい」という場合は、一緒に仕事を探す。

このように、子どもの意志を尊重して応援することが大切です。どれを選んでも、正解不正解はありません。

子どもの人生は、子どもに決めさせることが大切です。

本日のまとめ

男子高校生

親が無職で経済的な不安がある状態では、子どもも不安定になります。早急に仕事を探したり、行政の相談窓口へ相談したりしましょう。

また、子どもが学校へ行かない理由が「転校して再スタートしたい」「働きたい」という場合は、無理に今の学校に戻してはいけません。

高校生からは義務教育ではないので、子どもの意志を尊重して応援してあげることが大切です。

明日ですが、「愛情不足の男の子3つの特徴」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!家庭のストレスが子どもに与える影響は?

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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