先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2。勉強のやる気がありません。暗記が苦手で、すぐに嫌になります。部活から帰るとスマホの時間が長く、つい叱ってしまうことも。
できるだけ言わないようにと思うのですが、このままでいいのか不安です。本人は300点を目指す(今は200点台)と言いますが、やる気が伴いません。
本人と相談して中1の11月から家庭教師に入ってもらいましたが、成績は下がるばかり。どうしたらもっと本人のやる気を出すことができますか?
中2はどうしても、やる気がなくなってしまう時期でもあります。とはいえ、親としてどのようにサポートすればよいか悩みますよね。
そこで今回は、中2の時期に意識すべき関わりと勉強のサポート方法をお伝えしましょう。
正しいやり方がわかれば、最も良い状態で3年生を迎えることができます。親子で協力しながら、合格まで頑張ることができるはずです。
大前提!中2は最もやる気が出ない時期
中学2年生は、学習に対するやる気が低下しやすい時期です。この時期に無理やり勉強させようとすると、親子関係が悪化する可能性があります。
そのため、勉強できればラッキーくらいに考えましょう。親子関係が良好な状態で一年を終えることができれば成功くらいに考えた方が、上手くいきます。
勉強しないからといって叱るのは避け、宿題などの最低限やるべき勉強ができているなら十分と考えるようにしましょう。
300点目指すと言うのにやらない理由
今回の相談者さんのように、子ども本人がやる気もないのに「300点を目指す」と言っている理由は、叱られるのを避けるためである可能性があります。
本心ではなく、適当な数字を言っているだけかもしれません。そのため、この数字を鵜呑みにしないようにしましょう。
真剣に考えてしまうと、やらないことにイライラしてしまうからです。中学生にはよくあることなので、子どもの言葉ではなく行動を見て判断するようにしましょう。
やる気を出す3ステップ
どうしてもやる気を引き出したい場合は、次の3ステップをできるところまでやってみてください。
1つ目は、「愛情バロメータUP」です。子どもの気持ちや興味に寄り添い、子どもが話したいことをたくさん聞いてあげましょう。
2つ目は、「動機づけ」です。子どもにとって、嫌いな勉強を頑張るメリットを作っていきましょう。
将来の夢や目標について一緒に考え、具体的な進路を決めたり、目標とごほうびを一緒に考えるなどがおすすめです。
3つ目は、「脇役サポート」です。暗記が苦手な子どもには、親や家庭教師が効率よく覚えられる方法を教えてあげましょう。
親はサポート役に徹し、無理に勉強させるのではなく、勉強の手助けをすることが大切です。ただし、子どもがどこまで望むかわかりません。
望んでいないのに無理やり進めようとすると過干渉になるので、注意しましょう。
本日のまとめ
中2は最もやる気が出ない時期です。無理に勉強させようとすると、親子関係が悪化するので注意しましょう。
大切なのは、「愛情バロメータUP」「動機付け」「脇役サポート」です。
この方法で、お子さんのやる気を引き出しながら、親子関係を良好に保つことを意識していきましょう。
明日ですが、「道山流学習法勉強会2024を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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