先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
今まで親が勉強を管理指導してきましたが、だんだんやる気がなくなってきています。
復習予習もやってないのにやったと言い、携帯で知らない人と繋がりルールを守りません。平気で嘘をつき、暴言もひどいです。
推しの話し等自分の好きなことは話しますが、勉強になるとあっちに行って干渉しないでといいます。
どのように接したらいいか困っています。
子どもが平気で嘘をつくと、悲しいですよね。しかし、子どもが嘘をつくのは、親が「嘘をつかなければならない環境」を作ってしまっているからかもしれません。
そこで今回は、子どもが嘘をつく根本的な原因と、嘘を防ぐための具体的なアプローチについて解説しましょう。
お伝えすることを理解していただければ、子どもが嘘をつく必要がなくなります。親子ともにストレスが減り、親子関係も良好になっていくはずです。
子どもが嘘をつく原因
子どもが嘘をつくのは、主に次の2つの理由が考えられます。1つ目は「親が一方的にルールや約束を決めているから」です。
そもそもルールに子どもは納得していないため、とりあえず「わかった」と答えるものの、後から嘘をついて逃れようとします。
2つ目は「真実を話すと親に叱られると思っているから」です。たとえば、「勉強していない」と正直に言えば叱られるとわかっているため、子どもは嘘をつくのです。
これは、子どもが「嘘をつかなければならない環境」に追い込まれているといえるでしょう。
子どもが嘘をつかなくなるためのアプローチ
嘘を防ぐには、次の3つのアプローチを試してみましょう。はじめに、良好な親子関係作りです。
親子関係が悪いと、子どもと話し合いができません。普段から、親子での信頼関係を築いていくことを意識しましょう。
次に、子どもも納得できる約束を決めましょう。子どもの意見を聞き、親子ともに納得できる内容にすることで、子どもも約束を守りやすくなるでしょう。
最後に、守れなかった場合でも叱らないことです。最初は、子どもがルールを守れないこともあります。
このときは叱るのではなく、守れなかった理由を一緒に考え、どうすれば守れるようになるかを話し合いながら改善策を見つけましょう。
勉強の話になると「干渉しないで」と言う理由
勉強の話になると子どもが「干渉しないで」という場合、2つの原因が考えられます。1つ目は、親がイライラしていることです。
「なんでこんなこともできないの?」といったイライラした態度は、子どもにとって大きなストレスです。そのため、一緒に勉強することを嫌がるでしょう。
無理に親が関わって関係を悪化させるぐらいなら、家庭教師や塾などに丸投げするのもの一つの方法です。
2つ目は、自立しようとしているタイミングだからです。思春期になると、子どもは自分の力でやりたいという気持ちが強くなります。
このようなタイミングで無理に干渉すると、反発されます。子どもが失敗して困ったときや、助けを求めてきたときなど、タイミングを見て関わることが大切です。
本日のまとめ
子どもが嘘をつくのは、親が一方的にルールを決めて反発できないときや、正直に話すと叱られると感じていることが原因です。
嘘を防ぐには、良好な親子関係を築き、子どもが納得できる約束を決め、守れなかった場合でも叱らずに話し合うようにしましょう。
明日ですが、「志望校が決まらないときは○○しよう」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。