先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
埼玉の私立高校の確約を頂きました。しかし、中間テストが悪く「1」がつきそうです。それでも本人は遊びを優先しています。
高校の説明会でも「当日50点は必要」と言われ、少し危機感を持ったかと思いましたが、1日20分程度しか勉強していません。
本人は「わかってる」と言います。黙って見守るしかないのでしょうか?
子どもが受験に対してのんびりとした姿勢だと、親としては不安や焦りを感じてしまいますよね。
また、私立で確約が取れたとしても、本当に受かるのか心配になるでしょう。
しかし、無理に勉強させようとすると逆効果になることもあります。今回は、こういったケースで親がすべきことをまとめました。
正しい対応をすることで、親も子どもも後悔することなく、今後の人生を歩んでいくことができます。
結論:事実を伝えて見守る
まず、対応方法から解説します。今回のケースでは、「事実を伝えた上で見守る」という対応が最も効果的です。
当日に50点取れないと不合格になる可能性があることを、伝えましょう。また、学校によっては内申点で1がつくと確約がもらえなくなることもあります。
必要であれば、担任の先生に確認をしてその情報も子どもに伝えましょう。
「何が何でも合格させようとする」のではなく、事実を伝えた上で見守ることが大切です。
万一、落ちてしまった場合
この状態で見守った結果、お子さんが勉強せず不合格になったとしましょう。でも、心配する必要はありません。
この経験を通じて「努力しなかったことへの後悔」や「次回はきちんとやらなければという気持ちが芽生える」からです。
もし簡単に合格してしまうと、大学受験や社会に出たときにも安易な姿勢で臨むことになるでしょう。
そうなるくらいなら、いっそここで不合格の経験をして、努力の大切さを学んだ方が子どものためになります。
事実を伝えた後の親のサポート方法
とはいえ、事実を伝えた後にほったらかしではいけません。親ができるサポートには次の3つがあります。
1つ目は「サポートの声かけ」です。「何か手伝えることがあったら言ってね」と優しく伝え、子どもが助けを求めやすい環境をつくっておきましょう。
2つ目は「愛情バロメータUP」です。子どもが好きな料理を作ったり、話を聞いたりして「見守っているよ」と安心感を与えましょう。
3つ目は「必要な支援」です。願書の準備や模試の申し込みといった、子どもにとって面倒な実務的サポートを手伝ってあげましょう。
これらのサポートを行った上で、親としてはそれ以上の口出しはせず、温かく見守ることがベストです。
本日のまとめ
たとえ確約が取れたとしても、当日の結果や態度などにより、不合格になることは十分ありえます。
子どもの受験に対して親ができることは、事実を伝えた上で見守り、本人の意志を尊重することです。
不合格になった場合でも、それがきっかけで成長できるようにサポートしましょう。
明日ですが、「中学生の副教科!9割取れる勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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