先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高1の息子。学校には休まず行き、部活も頑張っていますが、毎日ギリギリで遅刻になる時間の数秒前に教室に入っているようです。
迷惑かけてないから何が悪い?という考え方です。急な電車の遅延もあること、ギリギリだと信用を失う場面もある事を伝えていますが、間に合っているのに何が悪いのかという考えです。
たわいもない話をしたり、頼まれごとを聞いてくれたりはします。ただ、時間、約束に関しては小学生から注意されるくらいなかなか守れません。どう対応したらいいですか?
子どもがいつも時間ギリギリで行動していたり、約束の時間を守らなかったりすると、親として悩みますよね。
そこで今回は、「時間が守れない子どもの改善法」について解説しましょう。
正しいサポート法がわかれば、子どもも時間を意識するようになり、親子関係の改善にもつながります。子どもの自信と責任感のUPにもつながるはずです。
ギリギリ間に合っているなら問題なし
時間の使い方は、個人差があります。大きくわけて、3つのタイプにわかれるでしょう。
A君:いつもギリギリで行動するが、時間には間に合っている
B君:余裕を持って行動する
C君:遅刻ばかりで周囲に迷惑をかける
この場合、C君は改善する必要があります。一方、A君はギリギリでも間に合っているため、無理に時間を前倒しさせる必要はありません。
今回のお子さんはA君タイプのようなので、現状では問題はないと思います。
子どもが改善するタイミング
もちろん、今のギリギリ生活が続くと、どこかのタイミングで失敗する可能性はあります。たとえば、
- 電車を乗り過ごし、大事な試験に遅刻する
- 社会に出てから、ギリギリの行動が原因で上司に怒られる
子どもには「注意されて改善できるタイプ」「失敗しないと改善しないタイプ」がいるためです。
後者の場合、親がどれだけ言っても改善しません。この場合、「実際に失敗するまで待つ」のが一番の解決策となります。
時間が守れない子への具体的なサポート法
ただし、小学生のころから約束が守れないとも書いてあります。
こちらは、改善が必要です。この場合、どうして守れなかったのかを一緒に考えるようにしましょう。
たとえば、門限を18時と決めていたのに18時半に帰ってきた場合、次のようなステップで対応することが大切です。
- 失敗した理由を聞く:「どうして時間に間に合わなかったの?」と冷静に理由を尋ねる
- 守る重要性と守れない危険性を伝える:「遅れると心配するし、信頼も失うことがあるよ」と伝える
- 改善策を一緒に考える:子どもと一緒に次回からどうすれば時間を守れるか話し合う
ただ高校生になると、親の提案を素直に受け入れないことも少なくありません。提案してもやらない場合は、実際に大きな失敗するまで待ちましょう。
本日のまとめ
子どもが登校時刻にギリギリでも間に合っているなら、問題ありません。失敗しないと学べない子もいるので、焦らず見守ることを意識しましょう。
守れない場合は理由を聞き、改善策を一緒に考えることも必要です。それでも直らない場合は、失敗や経験を通じて学ばせましょう。
明日ですが、「親ができる学校嫌いな子の直し方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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