先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
愛情バロメータを日々上げるように頑張ってます。ですが、片時もスマホを離さずYouTube見放題、ルールを伝えても「無理」と言って守りません。
ルールを自分で決めるように言うと「友達とやっている間は全部」とルールになっていないルールを言い出します。
取り上げたり、制限をかけなくてはならないことを伝え、考えさせる時間を設けても、歯止めが効かず昼夜逆転になってます。
また愛情バロメータが上がっているかどうかもわかりません。
子どもがスマホをやりたい放題だと、ルールを決めたいと思うのは親として当然でしょう。しかし、やるべき順序があります。
これを間違えると、うまくいきません。そこで今回は「子どもが絶対守れるルールの作り方」をお伝えしましょう。
正しいステップで対応することで、子どもは反発することなくルールを守れるようになります。親子ともにストレスなく、スマホ依存や昼夜逆転を改善できるはずです。
結論!現状ではルールを決められない
最初に少し厳しい話をします。相談者さんの場合、今の状況では、子どもとルールを決めることは難しいでしょう。
ルールを決めるためには、「愛情バロメータ」が高いことが前提だからです。
つまり、親子の関係が良好で子どもが親の言葉に耳を傾けることができる状態でないと、ルールは決められません。
その目安として、「子どもと他愛のない会話ができるか」「親の簡単なお願いを聞いてくれるか」の2つをチェックしましょう。
この2つがクリアできて初めて、子どもとルールを決めることができます。愛情バロメータが低い場合は、まずはここから改善していきましょう。
愛情バロメータを上げるためにすべきこと
愛情バロメータを上げるために、親がやるべきことは主に3つあります。1つ目は「子どもが嫌がることをやめること」です。
今の状況で「YouTubeやめなさい」と注意しても、子どもは反発するだけでしょう。そのため、今は制限するよりも親子関係を改善することが優先です。
2つ目は「正常な甘えを受け入れること」です。「話を聞いてほしい」「好きな料理を作ってほしい」といった子どもの素直な甘えには、できる限り応えましょう。
ただし、暴言を伴う要求など、親が受け入れられないことは毅然とした態度で対応する必要があります。
3つ目は「子どもの興味を理解すること」です。子どもが好きなYouTubeの動画を一緒に見て、共通の話題を作りましょう。
親子のコミュニケーションが増え、信頼関係が深まります。日頃からこの3つを意識して、子どもに関わっていきましょう。
タイミングを見てルールを話し合う
愛情バロメータが上がり、親子関係が良くなったら初めて、ルールの話し合いを進めることができます。
ただし、話し合う際には「スマホやYouTubeの使用を制限する」という伝え方ではなく、「昼夜逆転を改善することが必要」という視点から進めましょう。
まず、昼夜逆転が続くと体調を崩しやすくなることを伝え、子ども自身に「何時までに寝れば朝きちんと起きられるか?」を考えさせることが大切です。
次に、その時間に起きるためには、何時までに動画を見るのをやめるべきかを話し合うといいでしょう。
つまり、「YouTubeを禁止する」という直接的なルールではなく、「健康的な生活を送るために何が必要か?」という観点で、ルール作りをすることが重要です。
また親が一方的に時間を決めるのではなく、子どもと対話しながら決めることで、守りやすくなります。
本日のまとめ
ルールを決めるには、まず親子の信頼関係を築き、「愛情バロメータ」を上げることが重要です。
そのために、子どもが嫌がることをやめましょう。甘えを受けとめ、興味を理解することで、親子のコミュニケーションを増やすことが大切です。
ルールを話し合う際は、「制限」ではなく「健康的な生活を送る」という目的をもって子どもと話し合いましょう。
明日ですが、「頭のいい子の親が絶対にやらない3つの習慣」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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