先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
4月から私立高校に通う息子。友達ができず、学校を辞めたがっています。中学までは多くの友達がいました。
努力はしたようですが上手くいかず、気分は落ち込み、体の不調も出てきて、勉強にも身が入っていません。必ず話せる仲間ができるから、と声をかけていますが限界なようです。
学校を辞めて通信高校に行き、バイトで学費を稼ぎ専門学校へ進学したいと考えているようです。本人の気持ちを尊重した方がよいのか悩んでいます。
子どもにとって、友達の存在は学校に行く大きなモチベーションになっています。ただ、転校となると大きな決断となるため、親としては悩んでしまいますよね。
ここでは、子どもに友達ができない場合、親としてどんなサポートをするのがいいかを紹介しましょう。
早い段階で正しいサポートを行えば、お子さんが不登校になったり、引きこもってしまったりするリスクを減らすことができます。
なぜ、友達ができないのか?
今回のご相談では、お子さんには中学校の時には友達がいたということです。であれば、友達作り自体が苦手なわけではないでしょう。
では、なぜ友達ができないのでしょうか?まず、たまたま気が合う人がいないことが考えられます。
1クラスは30~40人程度ですから、その中に必ずしも気が合う人がいるとは限りません。次に、進路選択を間違えた可能性が考えられます。
お子さんと学校の雰囲気が合っていないければ、友達もできにくいでしょう。最後に、スタートで失敗した可能性が考えられます。
初めの段階で友達ができないと、ほかの子たちはすでにグループになってしまっていて、入り込めないことがあるからです。
現状を理解し、できることを伝えよう
ご相談者さんのように「必ず話し相手ができる」という励ましをするのは、実はあまり良い方法ではありません。実際のところ、そうとは限らないからです。
そこでまずは、お子さんに友達ができない理由がなにかチェックしましょう。友達ができない理由に合わせて、今できる対処法と、それぞれのメリット・デメリットを提案することが大切です。
転校は、学校の雰囲気が変わるため、そこに原因があるなら友達ができる可能性があります。
また、学校はそのままで、他の場所で友達を作る方法もあります。ただこの場合、しばらくは学校生活がつらい状態です。ただ、クラス替えなどで友達ができることはあります。
2週間考えて、最後は子どもに決めさせる
こういった方法のメリットとデメリットを提案したら、最低でも2週間、できれば1ヶ月は時間をおいて、どうするかを一緒に考えましょう。
転校するにせよ、しないにせよ、大きな判断となるので、感情的に決めるべきではないからです。
落ち着いている時に案を伝えて、少し時間を置いてから決断させましょう。最終的には本人が決めることが重要です。
高校は人生の重要な時間ではありますが、人生の目的ではありません。必死に我慢するより、将来後悔しないような選択を考えることが重要です。
本日のまとめ
子どもに友達ができない場合、まずはその理由をチェックすることから始めましょう。
理由によって、転校が効果的な場合とそうでない場合があります。効果的なら、少し時間をおいて決断すればOKです。
明日ですが、「5教科合計40点UPした成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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