先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高3の息子。バイト先で先輩からタバコを勧められて吸うようになりました。 最近では、受験勉強のストレスや嫌なことがあると部屋で吸っているようです。
この場合、 見つけたら毅然とした態度で辞めるように伝えるべきでしょうか?
受験勉強でストレスがあり、 タバコを吸うとスッキリするから見て見ぬふりして欲しいと言われました。
どのような対応していけば良いのか悩んでいます。
高校生の子どもがタバコを吸っていると知ったら、どう対応すべきか迷いますよね。
特に受験でストレスがたまっているなら、なおさら判断に困るでしょう。そこで今回は、「タバコを吸う高校生への対応法」をお伝えします。
この対応を行うことで、感情的にならず、冷静に子どもと向き合うことができます。
親子の信頼関係を守りながら、タバコ問題を解決することができるはずです。
毅然とした対応が必要な理由
結論から言うと、タバコについては毅然とした対応をしなければいけません。なぜなら、法律で禁止されているからです。
特にタバコは、早い時期から始めるほど依存性が高く、身体にも害があります。これを見て見ぬふりをするのは、子どもの将来にとってよくありません。
ただし、「タバコはダメ」という言い方は避けてください。子どもにとってタバコは、すでに好きなものになっているからです。
好きなものを頭から否定されると、自然と反発心が生まれてしまいます。そうではなく、ダメなのは「時期」だと伝えましょう。
「今あなたはまだ高校生だよね。あと何年かしたら大人になるから、それまでは我慢しなさい」このように伝えることで、子どもも理解しやすくなります。
やめられない場合のサポート法
とはいえ、理解はできても、やめられるかどうかは別問題です。大人でも「今回が最後の1本」と言いながら、なかなか禁煙できない人がたくさんいます。
これは依存性が高いからです。注意しても子どもがやめない場合「やめたくてもやめられない」と考えてください。
そんなときは、他のストレス発散法を一緒に考えてあげましょう。理想は、運動や散歩などの健康的な方法です。
難しい場合は、タバコよりはマシで法律的にOKなものに置き換えましょう。たとえば甘いスイーツを食べる、コーヒーを飲む、フリスクなどのタブレットを食べるなどです。
注意すると暴れる子への対処法
こういった話をすると、必ず来る相談があります。それは「注意したいけれど、何か言うと暴れるからできない」です。これは主に3つの原因があります。
1つ目は、愛情バロメータが低いことです。親子関係が悪いと、注意されたときに親の気持ちを考えられず暴れることがあります。
この場合は、暴れない程度に注意をしながら、愛情バロメータを上げていきましょう。ただし緊急性があるなら、警察に相談して注意してもらうことも必要です。
2つ目は、ADHDなどの発達障害による衝動性です。この場合は親だけでの対応が難しいため、小井出先生などの公認心理師に相談しましょう。
3つ目は、注意の仕方が悪いことです。感情的に注意すると、子どもも感情的になって暴れることがあります。冷静に伝えることを心がけましょう。
本日のまとめ
高校生のタバコについては、法律で禁止されているため毅然とした対応が必要です。ただし「時期がダメ」という伝え方をしましょう。
やめられない場合は他のストレス発散法を一緒に考え、暴れる場合は愛情バロメータを上げながら冷静に対応することが大切です。
明日ですが、「小学生の不登校の家での過ごし方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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