お子さんの勉強の様子を見て、同じ学年の子と比べて極端に苦手なことがあったりしませんか。
この場合「もしかすると学習障害かもしれない」と心配になることもあるでしょう。そこで今回は「学習障害の子どもの簡単チェック法」についてお伝えします。
このチェック法を知ることで、専門家に相談すべきか判断できます。適切なサポートを知ることで学習意欲も高まり、親子のストレスも減らせるはずです。
目次
学習障害の3つのタイプとは
そもそも学習障害には、主に3つのタイプがあります。1つ目は「読字障害(ディスレクシア)」です。
これは文字を読むのに極端に時間がかかったり、読み間違いが多かったりする特徴があります。同じ年齢の子と比べて、明らかに読むのが苦手な場合に疑われます。
2つ目は「書字障害(ディスグラフィア)」で、文字を書くことが極端に苦手なケースです。何度書いても、同じ文字を間違えてしまうのが特徴です。
3つ目は「算数障害(ディスカルキュリア)」で、数の概念理解が難しかったり、計算が極端に苦手だったりします。これらをまとめて、学習障害と呼びます。
チェックポイントで確認しよう
では、わが子が該当するかどのように調べればいいのでしょうか。
同年代の他の子と比べて、以下のポイントをチェックしてみてください。
読字障害(ディスレクシア)
- 文字を読むのに極端に時間がかかる
- 「あ」と「お」など似ている文字を読み間違える
書字障害(ディスグラフィア)
- 文字のバランスが極端に悪い
- 文字を書くときに極端に疲れたり遅かったりする
- マス目からはみ出して書いたり、鏡文字になったりする
算数障害(ディスカルキュリア)
- 数の大小比較が極端に苦手
- 繰り上がりや繰り下がりの計算でつまずいたりする
適切なサポート方法とは
お子さんに学習障害の可能性がある場合、どのようにサポートすればよいのでしょうか。3つのポイントを意識しましょう。
1つ目は「絶対に責めない」ことです。学習障害は、努力不足ではありません。花粉症の子に「なぜくしゃみが出るの」と怒らないのと同じです。
2つ目は「特性を補うサポート」をすることです。たとえば文字のバランスが悪い場合、罫線が書いてあるノートを用意すると書きやすくなります。
3つ目は「専門家と連携する」ことです。学習障害のサポートは、専門的な知識が必要です。
小児科や児童精神科で診断を受けたり、小井出博文先生のような公認心理師にお願いして検査やサポートを受けるといいでしょう。
また学校とも情報共有し、子どもに合った支援方法を考えてもらうことも大切です。
本日のまとめ
学習障害には「読字障害」「書字障害」「算数障害」の3つのタイプがあり、それぞれ特徴的なチェックポイントがあります。
同年代の子と比べて極端に苦手な部分があり、何度教えても理解できない場合は専門家に相談するといいでしょう。
子どもを責めず、特性を補うサポートをし、学校の先生とも情報を共有することが大切です。
明後日ですが、「タバコを吸う高校生への対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。