先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
親子関係がなかなか良好になりません。
私が言うのを我慢して息子の好きなゲームをやったり、話したりと良好になった時もあったのですが、YouTubeやゲーム時間が逆に増えてダラダラといつまでも続き、テスト前になっても言い訳ばかりで勉強にも繋がりません。
私も我慢の限界でつい「しなさい」が増え、口喧嘩が絶えません。なるべく離れていようとしてもイライラがとまりません。
それでも私が我慢したら息子は変わっていくのでしょうか?
子どものためにいろいろ手を尽くしているものの、親子関係がよくならない。さらに勉強もしないと、親としてどうすべきか悩みますよね。
そこで今回は、子どもが勉強しなくなる理由と正しい対応法を解説しました。
今日お伝えすることを意識していただければ、親子関係は確実に良好になります。子どもも勉強を頑張れるようになるため、親のストレスもなくなるはずです。
結論!無条件の愛が欠けているのが理由
頑張って子どもに向き合っても親子関係が良くならなかったり、勉強しなかったりする場合、あることが抜けていることが多いです。
あることとは、「無条件の愛」です。今回の相談者さんもそうですが、文章を読んでいると「勉強させるために、ゲームをしているのが見え見え」です。
これは子どもからすると「勉強するなら、愛してあげるよ」と言われているように感じます。つまり、「条件付きの愛情」になっているのです。
子どもはこういった部分を敏感に感じ取るため、逆に言うことを聞かくなったり勉強しなくなったりします。では、どうすればいいのか。
ポイントは、「勉強しなくてもこの子が幸せならそれで十分」 と思える心の余裕を持つことです。こういった親の無条件の愛を感じられると、子どもの行動は変わります。
親子関係が良くなった後の対応
無条件の愛で子どもに接すると、子どもは親に反発する必要がなくなります。その結果、親子関係が良好になります。
とはいえ、子どもは勝手に勉強を始めるわけではありません。子どもに勉強をさせるには「動機づけ」が必要です。たとえば、
- ごほうび作戦:具体的な報酬を設定し、目標を達成する意欲を高める
- アクティブ進路決め:進路や未来の夢について一緒に話し合う
ただし、前述したように無条件の愛がない状態でこれらをしても、上手くいきません。また関係が悪化してしまうので、注意しましょう。
「勉強しなさい」と言い続けてしまう場合の対処法
子どもに無条件の愛が伝わる前に「勉強しなさい」と言ってしまったり、イライラが限界に達したりしてしまうこともあるでしょう。
どうしても条件付けの愛情になってしまうなら、勉強は塾や家庭教師に任せ、親は勉強から一歩距離を置いた方がいいと思います。
勉強のサポートは、親以外でもできます。しかし、子どもが安心して生活できる家庭環境は親にしか作れないからです。
そうすれば親のストレスも減るでしょう。自分ができることは自分でし、苦手な事は他人に任せるのも、子育てのコツです。
本日のまとめ
子どもとの関係を改善させるには、「勉強しなくても、この子が幸せならそれで十分」 と思える無条件の愛で向き合うことが大切です。
親が安心できる家庭環境を作ることで、子どもは自然と変わり始めます。
どうしても自分では難しいなら、勉強のサポートは塾や家庭教師に任せ、親は子どもの幸せを第一に考えましょう。
明日ですが、「東京都市大学付属小学校でPTA講演会をしました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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