先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小6息子。学校で、数人の生徒にイジられからかわれることなどがあり、家で荒れていました。
ナイフで段ボールをズタズタにしたり、人形のようなものに何人も刺したり、ブツブツと恨み言を言ったりします。
家族仲は悪いわけではないのに、なぜこういう行動を起こすのか理解できません。施設を考えた方がいいのかと最近思うようになりました。ご教授よろしくお願いします。
子どもが学校でうまくいっていなくて、家でひどい行動をしている状態だと親として心配ですよね。
ただここで間違った対応をすると、子どもの状況はさらに悪化し、リストカットや暴力に発展していく可能性もあるでしょう。
しかし、問題行動の理由ときちんとした対応法がわかれば、子どもは落ち着いていきます。安心して学校に行けるようになり、笑顔も増えるはずです。
子どもが行動を起こす理由
子どもが上記のような行動を起こすのは、いじられによるストレスからです。学校ではものすごく我慢をしており、家でそのストレスを発散しているのでしょう。
大人になると、正しいストレス発散(運動、深呼吸、適度なお酒)などができるようになります。しかし、思春期の子はまだできません。
そのため、こうした問題行動をして、ストレス発散しようとするのです。
つまり、「いじられる」という根本的なストレスの原因を解決しないと改善はできません。
学校に相談をしよう
解決のための最初のステップは、学校に相談することです。できれば電話ではなく、直接先生に今の状態を伝えましょう。
このとき、相談することを必ず子どもに許可を取ってから行うことが大切です。勝手に相談すると、怒ることがあるからです。
状況によっては、相手の子とその保護者にも学校に来てもらい、二度とやらないように約束させましょう。
相手の親を交えることで、ようやくやめることができるからです。
学校でいじられる問題が解決しても続くときは?
上記の流れでいじられる問題は解決できたとしても、家での問題行動が続く場合、精神疾患に発展している可能性があります。
一度、児童精神科医や公認心理師に相談するといいでしょう。
もともと発達障害の特性があったり、うつに発展したりしている場合、検査をすることで原因がわかります。
薬を飲むのか、カウンセリングをするのか、などの対応をすることで改善に向かうことができるはずです。
本日のまとめ
いじめやいじられるストレスから、家で問題行動を起こすケースは少なくありません。
学校でのトラブルは、先生に相談することが大切です。状況によっては、相手の子とその保護者にも学校に来てもらい、二度とやらないよう約束させましょう。
明日ですが、「成績が上がる室温は何度?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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