先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
全く勉強をしない中学1年の息子の母です。ご褒美作戦は全く通用しません。
「なら、いいや!」ってあっさり言われてしまいます。夢もまだないようです。たぶん学習障害もあると思います。決まった塾の宿題もやりません。
けど、塾には行きたいようです。どうしたらいいでしょうか?
勉強をしない子どもに勉強させたいとき、ごほうびを用意して勉強をやる気にさせるのは、効果的な方法の1つです。
ただし、100%子どものやる気を引き出せる魔法の方法ではありません。
そこで本日は、ごほうび作戦をする場合に重要になるポイントや、それでもダメな場合の方法を解説します。
やる気が上がれば、テストの点数や受験の合格率も上がるでしょう。
ごほうび作戦が成功する3つの要件
ごほうび作戦は、効果的な方法です。しかし、条件がそろっていないと失敗します。成功のためには、3つの条件が必要です。
まず「親子関係が良好であること」です。両親との関係が悪いと、子どもは疑います。すると、素直にごほうびを決めようと思えなくなるでしょう。
次に「子どもに勉強に対するトラウマがない」ことです。小さいころから「勉強しろ」と言い続けていると、勉強の話自体をシャットアウトされてしまいます。
最後に「子ども自身に目標とごほうびを決めさせている」ことです。親が一方的に決めても、やる気は出ません。
ごほうびに反応しなかった時の反応
これらの条件を満たしているのに子どもの反応がない時は、それ以上深追いしないようにしましょう。
ごほうび作戦の目的は、子どものやる気をサポートすることだからです。「勉強をさせる」ためのものではありません。
子どもからすると、やるべきことをやっているのにそれ以上のことで叱られる筋合いはないのです。
興味がないと言ったらいったん時間をおいて、数ヶ月後などに再度提案してみるといいでしょう。
宿題をしない塾は続けるべきか?
宿題をしない塾についても、子どもが続けたがっているなら続けさせていいでしょう。子どもが続けたいと言うことは、勉強以外の部分でも行きたい理由があるからです。
もちろんお金がかかるものなので、経済的理由から難しければ、やめさせてもいいです。また宿題については、塾の先生から伝えてもらうようにしましょう。
ただ、今回のご相談のように学習障害が関係しているなら、「やらない」ではなく「できない」の可能性もあります。
この場合は、少し宿題の量を減らしてもらったり、一緒に取り組んだりするようにしましょう。
本日のまとめ
ごほうび作戦は、あくまでもやる気をUPさせるための方法の1つです。ごほうび作戦が響かない子どもでも、何か別にやる気をアップさせる方法はあります。
それぞれの子どもの個性に合わせて、やる気のサポートをするようにしましょう。「無理強い」にならないようにするのが重要です。
明日ですが、「愛情不足の男の子の特徴4選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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