先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
ゲーム時間や勉強のことを口うるさく言わず、できる限り要望を聞くなどを実践して1ヶ月半ほど経ちました。以前のような激しい言い合いや暴言はなくなりました。
しかし、言われないことを良いことに、ゲーム時間が増え勉強をしなくて困っています。
要望に応えるのが当たり前と捉えられ、できないと偉そうに文句を言います。このような状態で、親子関係が改善して反抗がなくなり勉強するようになっていくのでしょうか。
子どものことを考えると、ゲームを我慢して勉強できる子になってもらいたいですよね。
しかし、今のままでは子どもとぶつかることはなくても、やるべきことをしない子になってしまいます。では、どうすればいいのでしょうか。
そこで本日は、子どもがやるべきことをしっかりできる子にするためのステップをお伝えします。
ここを意識できれば、良好な親子関係をキープしつつ、上手にやる気を引き出せるようになるでしょう。志望校の合格にもつながるはずです。
まずは嫌なことを聞ける親子関係を作ろう
今回の相談者さんは、激しい言い合いや暴言はなくなったとのことでした。とはいえ、親子関係はそれほど良好とはいえないでしょう。
なぜならお子さんは自分にとって都合のいいことは聞けるけれど、そうでない話は聞けない状態だからです。
そのため、親の指示や勉強、進路などの話もできるようにするのが次のステップといえるでしょう。
そこでやるべきことは、「さらなる愛情バロメータUP」と「小さなお願い事を守る練習をしていくこと」です。
日頃から、ちょっとしたお手伝いなどをお願いしていくといいでしょう。親の依頼や指示を聞く習慣が、少しずつできていくはずです。
迷傷法はきちんと叱る
「偉そうに文句を言う」とありますが、ただの愚痴ならそれほど気にする必要はありません。
しかし、「うるせーくそばばあ」などの暴言になっている場合は、きちんと叱らないといけません。
「聞いてあげられなくてごめんね。ただそういう言い方はよくないよね?」と毅然とした態度でしっかり伝えましょう。
ここで許してしまうと、思い通りにならなかったら暴言を吐いてもいいと子どもは思ってしまうからです。
このとき、暴れたりさらなる暴言を吐いてくるなら、旦那さんが叱ったり、警察を呼んだりなどをすればいいです。
ゲーム時間を短くする理由を作ろう
ゲームを我慢して勉強をさせるには、「動機付け」が必要です。親の話も聞けるようになったら、こちらもやってみましょう。
ごほうび作戦をしたり、心の底から行きたいと思える進路を見つけたりすることで、勉強をしたくなる気持ちにさせることができます。
とはいえ、1日3時間ゲームをしていたとしても、きちんと提出物を出し、学校に行くことができていればやるべきことはできています。
オール2以上あればある程度高校にも行けるので、焦らず良好な関係ができてから話をしましょう。
本日のまとめ
親の依頼や指示を聞いてもらえないのは、愛情バロメータが足りていないこと、指示を聞く習慣がないことが原因です。
愛情バロメータを上げつつ、日頃からちょっとしたお手伝いなどをお願いしていきましょう。
ゲームをやめさせて勉強させるには、動機づけが大切です。ごほうび作戦やアクティブ進路決めを行っていきましょう。
明日ですが、「思春期の子育て勉強会応用編2023を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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