先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
我が子は、カッと怒ったこともありませんし、家では学校の話をよくしてくれ、毎日部活に励み、休みの日は一緒に映画やゲームセンターへ行きます。
しかし、未来には希望が持てず、大人になりたくない、どうせ大した大人になれない、だから勉強しても意味ないと文句を言いながら、それでも少しは勉強します。
中学生になってから、将来の夢はありません。これは、愛情不足でしょうか?
親子関係が良好であることは、子どもが将来夢を持つための前提条件です。ただ、ご相談のように条件を満たしていても、夢が見つからない子もいます。
そこで今回は、親子関係が良好なのに将来に夢が持てない原因と、その解決策について紹介しましょう。
上手くサポートしないと、子どもがいつまでも将来のことを考えられず、進路選びに失敗してしまうかもしれません。そうなる前に、チェックしていただければ幸いです。
親子関係が良好でも夢を持てない原因
親子関係が良好なのに、子どもが夢を持てないのは、主に3つの原因があります。
1つ目は「毎日の生活がつまらない」ことです。学校、塾、家の往復をルーチンワークのように繰り返すだけでは、新しい発見がありません。
たまたま、学校や塾の先生、親の職業に興味を持てればいいですが、それ以外の子は夢が見つからないでしょう。
2つ目は「憧れの人がいない」ことです。たとえば親に憧れたら、将来は親のようになりたい思うかもしれません。
3つ目は「日本の未来が暗いと感じる」ことです。ニュースなどを見ていると、暗い話題ばかり目にする昨今。今の状態で将来に希望を持つのも、難しいでしょう。
生活に新しい刺激を入れよう
そこで最初にやってほしいのが、新しい刺激を生活に取り入れることです。
たとえば、週末や長期休みの際には、子どもが興味のある場所に一緒に行ってみるといいでしょう。
親の知り合いや親戚で、特別な仕事や生き方をしている人がいたら、会って話を聞く機会を作るのもおすすめです。
また、子どもに熱中する趣味がないなら、親の趣味に付き合ってもらうのもいいでしょう。新しいことに興味をもつきっかけを作れるかもしれません。
明るい未来を想像できるようにしよう
「日本の未来が暗い」と思っていることが原因なら、ほかの国に行く機会を作るといいでしょう。
アメリカに行って、メジャーリーグで大谷選手が活躍している姿を見たら、未来に希望を持てるかもしれません。
金銭的な余裕があるなら、海外留学をするのもおすすめです。ほかの国の文化に触れることで、新しい可能性に目を向けられるかもしれません。
参考までに、私自身、高校生の頃に担任の先生に憧れ教師になりました。最初は楽しかったのですが、次第にできることに限界を感じました。
「何か別のアプローチで、子どもたちの未来を明るくする方法はないか?」と考えていたころ、違った職業の人に会う機会がありました。
その結果、講演家や作家という職業にあこがれ、今につながっています。同じ職業の人としかあっていなかったら、新しい夢は見つかっていなかったかもしれません。
本日のまとめ
子どもが夢を持てないのは「毎日の生活がつまらない」「憧れの人がいない」「日本の未来が暗いと感じる」という原因があります。
これらは、親がサポートすることで解決できます。日常に新しい刺激を取り入れたり、海外の文化に触れる機会を作ったり、いろいろな方法を試してみましょう。
明日ですが、「子どもに絶対にやらせてはいけない習い事」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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