先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2男子。親子関係は改善し、たわいもない話も学校の様子も話してくれています。ごほうびも申告してきました。
しかし、なかなか軌道に乗れていません。成績アップの勉強法を見せても、さらりと読んだだけで実践する気はなさそう。
親のプレッシャーを与えてしまうみたいで、ご褒美申請後、成績アップの実践に進めていません。本人は、ゲーム、テレビ三昧です。
親子関係が良くなってくると、子どもは勉強に少しずつ目を向けられるようになっていきます。しかし、なかなかスムーズにいかないケースもあるでしょう。
ただここで間違った対応をしてしまうと、親子関係が崩れたり、余計に勉強へ向かなくなったりすることが多いです。
そこで今回は、こういった時に親がすべきベストな対応をまとめました。
お伝えするアプローチをしていただければ、親子関係をいい状態で維持しつつ、成績を上げることもできます。受験の準備もスムーズに進むはずです。
中学2年生は「成績を気にせず」次のステップへ
大前提として、中2は荒れやすい時期です。そのため「何としても成績を上げよう」と考えるのではなく、良好な親子関係を維持しながら中3へ進むことができれば十分と考えましょう。
勉強は、宿題などの最低限やるべきことだけやっていれば問題ありません。また、テスト勉強は追加でできればラッキーくらいに考えておいた方が上手くいくでしょう。
無理に勉強をさせようとすると、親子関係が悪化します。その結果、最も頑張らなければならない受験のときに、勉強どころではなくなってしまいます。
とはいえ、できれば成績を上げたいですよね。では、親はどのようにサポートしていけばいいのでしょうか。
親の具体的なアプローチ方法
今回のケースでは、子ども自らごほうびを申請してきたとあります。そのため、成績が上がらなければごほうびはもらえず、悔しい思いをするはずです。
そのタイミングで「頑張ったけど、残念だったね。次回はどこを改善すると上がりそうかな?」と話を進めて、反省や改善点を一緒に探っていきましょう。
やるべきことがわかれば、やる気につながるはずです。ただし、勉強のやり方がわからなかったり、わからない問題があったりすると、やる気があっても勉強しません。
このときは、親が勉強に付き合ったり家庭教師などの外部サポートを入れたりするといいでしょう。
ごほうびがなくても落ち込まない場合
ごほうびをもらえないにも関わらず子どもが落ち込んでいない場合は、勉強を頑張ってまで欲しいと思えるごほうびではない可能性があります。
この場合は、スマホやゲームを我慢してでも勉強したいと思えるようなごほうびに変えたり、早めに進路を考えたりするといいでしょう。
たとえば、高校生の部活の大会を見学したり、高校の文化祭や体験入学に行くことで、行きたい進路が見つかりやすくなります。
ここまですれば、親ができることはありません。あとは子ども自身が主体的に行動するのを、見守っていきましょう。
本日のまとめ
中2は不安定な時期なので、無理に成績UPを求めてはいけません。良好な親子関係を維持して中3に進学できれば、子育ては成功です。
勉強は宿題など最低限のことだけで、テスト勉強ができればラッキーくらいの気持ちでいるといいでしょう。ただ、できることはあります。
ごほうび作戦がうまくいかないときは、ごほうびの内容を変えたり、早めに進路や目標を考えたりすると効果的です。
明日ですが、「昭和の子育てと令和の子育ては何が違う?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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