先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
不登校が長くて、勉強の習慣がない場合は、どうしたらいいですか?
宿題、期日、約束以前に、フリースクールで好きなことをして、帰って好きなときにご飯食べ、寝ています。
フリースクールには通えているものの、勉強習慣がないと受験が心配になりますよね。
そこで今回は、「不登校の子に勉強習慣をつける方法」をお伝えしましょう。
正しく対応すれば、子どもは少しずつ勉強への意欲を持つことができます。
少しずつ成績も上がっていくので、将来の不安やストレスも減るはずです。
まずは愛情バロメータをチェックする
不登校の子どもに勉強習慣をつける前に、「愛情バロメータ」の状態を確認することが大切です。具体的には、
- 子どもと他愛のない話ができるか
- こちらの簡単なお願いを聞いてくれるか
完ぺきではないなら、子どもの正常な要求(話を聞いてほしい、好きな料理を作ってほしいなど)にできる限り応えましょう。
愛情バロメータが高まると、子どもの中に「気力」が生まれます。すると、勉強も頑張る気力が出てくるからです。
一方、低いままだと勉強する気力が出てきません。この状態では、勉強させることは難しいでしょう。
勉強できる余力があるか確認する
愛情バロメータが上がった後は、子どもに勉強する余力があるかを見極めることが重要です。
フリースクールに通うだけでも、子どもは大きなエネルギーを使います。
帰宅後も疲れ切っている様子なら、それ以上勉強するのは難しいでしょう。
テレビを見たりリラックスする時間があるなら、少しは勉強する余力があると言えます。この状態かを、チェックしてください。
将来の目標から勉強の必要性を理解させる
余力があるからと言って、子どもに「勉強しなさい」と言っても、なかなかしません。
そこで効果的なのは、子どもの将来の目標から勉強の必要性を感じてもらうことです。
「フリースクール卒業後はどうしたい?」「将来やってみたい仕事は?」と聞いてみましょう。
高校進学希望なら「高校に入るには最低限の勉強が必要だね」、特定の職業を目指しているなら「その仕事に就くにはどれくらいの学力が必要か」などを話し合います。
こういった会話を通して勉強の必要性を理解したら、好きな教科から1日15分程度の短時間で始めていきましょう。
本日のまとめ
不登校の子に勉強習慣をつけるには、まず愛情バロメータをチェックし、子どもの気力を高めることが大切です。
次に、フリースクールなどで疲れ切っていないか、勉強する余力があるかを確認しましょう。
最後に、子どもの将来の目標から勉強の必要性を理解させ、無理のない範囲から少しずつ始めていくことがポイントです。
明日ですが、「学習障害の子どものチェック法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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