最近、うちの子は発達障害なのではないかという相談をよくいただきます。もしかしたら、こういった悩み持っていないでしょうか?
そこで本日は、私が尊敬する児童精神科医である本田秀夫先生の著書「子どもの発達障害」を参考にしながら、発達障害の特徴や向き合い方などを解説します。
>>本田先生の著書
このポイントが理解できていれば、無駄に子どもとぶつかることがなくなるでしょう。お父さんお母さんも、子育ての負担を減らすことができるはずです。
なお、本田先生の著書から大事な部分を引用して紹介しますが、一部私の解釈も入っております。先生の考えとはズレる箇所があるかもしれませんので、あらかじめご理解いただければ幸いです。
発達障害の子どもの特徴
本田先生の書籍から引用すると、発達障害は主に3つにわかれます。1つ目は、自閉スペクトラム症(ASD)です。
具体的な特徴は、場の空気が読めない、独特の言葉遣いをする、興味の範囲が狭い、手順やルールにこだわる、人に対して一方的な関わり方をするなどがあります。
2つ目は、注意欠陥他動症(ADHD)です。うっかりミスが多い、忘れ物を良くする、気が散りやすい、じっとしていられない、思い付きでしゃべるなどの特徴があります。
3つ目は、学習障害(LD)です。読み書きや計算が苦手という特徴があり、苦手分野が複数の場合もあります。
これらの特徴は、誰しもいくつかは当てはまるでしょう。このとき極端に程度が激しいと、発達障害の傾向が強いといえます。
やってはいけない発達障害の育て方
次に、やってはいけない発達障害の子の育て方です。こちらも、本田先生の著書の中から、私が特に重要だと思った部分を紹介しましょう。
まずは、「多数派の子どもたちと同じように行動することを求める」ことです。発達障害の子はこだわりが強かったり、能力にばらつきがあったりします。
ある分野ではずば抜けた才能がある一方、全くできない分野もあるのです。そのため、無理やり多数派に合わせないようにしましょう。
次に「せめてこれくらい」と言うことです。平均や平均よりやや下を期待されると、子どもはプレッシャーに感じるからです。
最後に、「友達と仲良くしよう」です。興味ある分野は、人それぞれ異なります。友達に合わせようとすると、苦手な事や興味がないことも我慢しないといけなくなるからです。
発達障害の子に効果的な3つの叱り方
最後に、発達障害の子に効果的な叱り方をお伝えします。こちらは、定型発達(発達障害の特性が少ない)の子にも活用できるので、参考にしてみてください。
1つ目は、「親戚の子を預かっている」と考えて叱りましょう。わが子だと必要以上に言いすぎてしまったり、期待をかけすぎてしまったりするからです。
2つ目は、「年齢が上がるにつれて叱る回数を減らす」ことです。何かを伝える場合は、怒るのではなく説明するようにしましょう。
3つ目は、「肯定文で言う」ことです。「ゲームやめなさい」ではなく「そろそろご飯食べようか」という感じです。この方が、思春期の子は受け入れてくれるでしょう。
本日のまとめ
発達障害の特徴を理解し、向き合い方を少し工夫するだけで、子育ての負担は減ります。
さらに子どもの感じるプレッシャーも減り、毎日を安心して学校生活を送ることができるでしょう。まずはお伝えしたことを、試してみてください。
明日ですが、「甘えてくる子どもへの対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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