ここ10年ほどの間で、子どもの発達障害の問題は以前より広く知られ、理解が進んできました。
ただ、一言で発達障害と言っても、いくつかの種類があります。種類ごとにどんな特徴があるか知っておかないと、対応を間違ってしまいかねません。
ここでは、子どもに見られる発達障害について、主要な3種類について紹介します。3つの特徴を知っておけば、お子さんが発達障害の場合でも、教育の大きな失敗を減らせるでしょう。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
ASDの特徴は、大きくわけて3つあります。「こだわりが強い」「感覚神経が敏感」「コミュニケーションが苦手」です。
自分で決めた流れの通りに事が運ばなかったり、大きな音がしたり、接触されたりするとパニックになることもあります。
相手の気持ちを理解するのが苦手なため、コミュニケーションも苦手なことが多いです。そのため、友達作りに苦労する子もいます。
ひどい場合は、学校の先生と連携して子どものストレスを減らす工夫をしましょう。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
ADHDは「注意力が低い」「多動性(じっとしていられない)」「衝動性(思い付きで動いてしまう)」といった特徴があります。
宿題や教科書などを忘れてしまうことが多く、授業中も静かに座っているのが苦手な子が多いです。
さらに、衝動性が高いためにカッとなりやすく、激しいけんかに発展することもあります。
こちらも、ひどい場合には学校の先生と連携をして、定期的に授業中の様子などを直接聞くようにしましょう。
学習障害(LD)
LDの子どもは、勉強の中でも特定の分野が苦手で、その分野に関しては2学年ほど発達の遅れが見られます。
よくある苦手分野としては、「文字を読む」「文字を書く」「計算をする」などです。
どんな勉強でも苦手なわけではなく、特定分野以外の発達は変わりません(他の発達障害の特性もあるケースもあります)。
努力しても克服が難しい分野があるなら、あえて克服させようとせず、得意を伸ばす方針で勉強を頑張らせるのがおすすめです。
本日のまとめ
子どもの発達障害には、「自閉症スペクラム障害(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」の3つの種類があります。
それぞれ特徴が違うため、まずはどんな症状が見られるかをチェックしましょう。学校の先生や、児童精神科医などと連携するのがおすすめです。
明日ですが、「高校の総合学科と普通科は何が違う?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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