先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中高一貫私学に通わせてる中学2年の母です。宿題の量が多く、メモもとらない性格、注意力欠陥性障害グレーです。
学校で出された課題を出さない、提出し忘れが目だち、先生から何度か電話をもらいます。
親が把握できず困っていること、自立に向けてどういう声掛けがいいのかを相談したいです。学校を公立に変え、ゆっくり生活させようか悩みます。
お子さんがやるべきことができず、悩んでいるお父さんお母さんも多いと思います。
では、親がどういったことをサポートすれば、やるべきことができるようになるのでしょうか。
本日は、自立できない子に対する親のサポート法をお伝えします。適切なサポートをすれば、たとえ発達障害でも、やるべきことができるようになるはずです。
学校があっているかどうかチェック
今回の相談者さんの場合、はじめに、今の学校が子どもにあっているかどうかをチェックしましょう。
発達障害、自立性の有無に関係なく、そもそも学校があっていないとやるべきことをやりたくてもできないことがあるからです。その際、次の3つのポイントをチェックしましょう。
1つ目は「子ども本人が望んで入ったかどうか」です。親が誘導して入った場合、反発心からやるべきことをやらない可能性が高いでしょう。
2つ目は「レベルがあっているか」です。レベルがあっていなければ、やりたくても宿題ができないでしょう。
3つ目は「自宅と学校の距離が適正かどうか」です。毎日通学に往復3時間以上かかる場合、やりたくても疲れてしまいできないでしょう。
学校があっていない時は?
3つのポイントを1つでも満たしていない場合、今の学校があっていない可能性があります。このときは、子どもに今後どうしたいかを聞くことが大切です。
今の学校を続けたいなら、引越しをして近くから通ったり、家庭教師をつけて学力を補ったりするといいでしょう。
続けたい気持ちがないなら、公立に変わるのもひとつです。どこの学校に行くのかは、子どもや学校と相談して決めましょう。
このとき大切なのは、子どもの意見を尊重して決めることです。中高一貫校を卒業することが人生のゴールではありません。
保護をするからこそ、子どもは自立する
学校があっているのに今の状況になっている場合は、自立できるように親がサポートしましょう。
その時に大事なのは、一人でできないことは、親が手伝うことです。子どもは親が手伝った方が、早く自立します。
小さい頃、子どもは一人で服が着られません。しかし親が着せるからこそ、できるようになったと思います。それと同じです。
一人で課題ができないなら、親が手伝いましょう。提出物を出すのを忘れるなら、先生と連携して出せるようにサポートすることが大切です。
本日のまとめ
学校のやるべきことができていない場合、子ども本人が望んで入ったか、レベルがあっているか、距離が適正か、この3つを再確認しましょう。
学校があっているのにできない場合、親が手伝ってあげることが大切です。親がサポートを行えば、子どもはいずれ自立することができるでしょう。
明日ですが、「子どもの愛情不足のサインと対処法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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