先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の息子は、ADHDと診断されています。保育園の頃から呼び出され、小学生で盗みはじめ、今でも続いています。
虚言癖もひどいです。学校からも呼び出されています。可愛く思えず、接し方を変えようと思ってもイライラが先行します。
反抗と甘えと1秒ごとに態度が変わることにもイライラします。解決方法を教えてください。
子どもがADHDの特性が強かったり、虚言壁があったりすると、子育てに悩んでしまいますよね。
ただし、ここで間違った対応をしてしまうと危険です。今よりもさらに状況が悪化し、手に負えなくなってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、こういった状況に親としてどのように向き合えばいいかまとめました。
適切な対応をすれば、子どもの症状は改善します。子育てのストレスやイライラも、減るはずです。
ADHDの子どもが非行を起こしやすい理由
ADHDには「衝動性が強い」という特性があります。そのため、感情が爆発しやすく衝動的に手を出したり、物を盗んだりしてしまうことがあるのです。
もちろん、必ず非行を起こすというわけではありません。定型発達の子と比べて、非行を起こす確率が高いと考えましょう。
過去に「ヤンキー」と呼ばれていた若者の中にも、実はADHDの特性を持つ人が多かったのではないかと言われているのは、これが理由です。
少年非行が続くと将来どうなるか?
非行が続くと、最悪の場合はいずれ逮捕され、人生が台無しになる可能性があります。そのため、早急に対応が必要でしょう。
ただし、ADHDの子どもの場合、他の子どもと同じアプローチをしても上手くいかないことがあります。
そのため、できれば専門家のサポートを受けながら、適切に向き合うことが大切です。まずはスクールカウンセラー、児童相談所、公認心理師などの専門家に相談するといいでしょう。
専門家からのサポートを受けつつ親から愛情を注いでいくことで、子どもの状態は良い方向に向かっていくはずです。
子どもの特性を理解したサポートが大切
専門家のサポートを得ずにお子さんに向き合う場合のやり方も説明します。今回の相談の中には「反抗と甘えが交互に現れる」とあります。
これは「こんな自分でも親はちゃんと愛してくれているのか」というのを試している行動です。
つまり、子どもは「自分の気持ちを理解してもらえない」と感じているといえるでしょう。
そのため、まずは子どもの特性(衝動性、多動性、注意欠陥など)を理解し、その上でサポートを行うことが重要です。
たとえば、子どもがカッとなってイライラしたとしましょう。この時、頭ごなしに怒るのではなく、どうすればいいかを一緒に考えてあげる。
その後、そういった場面が来たら練習をしていくなどすると、子どもの気持ちも楽になるはずです。
本日のまとめ
ADHDの子どもは衝動性が強く、感情が爆発しやすいため非行に走ることがあります。
非行が続くと将来的に逮捕される可能性もあるため、できれば早急に専門家のサポートを受けながら対応することが重要です。
ご自身で向き合う場合は、子どもの特性を理解し、特性に合わせたサポートをしていく必要があるでしょう。
明日ですが、「オール1の子に親がすべき2つのこと」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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