先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
私立高校専願で受験を考えている、中学三年生の娘の母です。その高校の専願試験では面接が行われず学力試験のみです。
三者面談でその話を聞いてから、学力にとても不安があることから受験に対し、恐怖心を持ってしまったようです。
「怖い」という気持ちがとても強く、そのせいで勉強に身が入らない様子です。「焦り」というよりも「恐い」が強いため親としても心配です。
よい声かけや本人がポジティブに受けとる方法などありましたらアドバイスお願いいたします。
受験への恐怖心が強いと、勉強に集中できません。こんな状態だと、当日が心配ですよね。
そこで今回は、「受験を怖がる子どもにできる声かけ」について解説しましょう。
間違った対応を続けると、恐怖心がさらにひどくなります。正しく対応すれば、自信をもって受験に臨むことができるはずです。
「頑張ろう」ではなく「共感」
受験に不安を感じている子どもに大切なのは、励ましではなく共感です。
子どもが「不安だよ」と言ってきたとき、つい「大丈夫だから頑張ろう」と言ってしまいがちです。
しかし子どもからすると、理解してもらえていないと感じるでしょう。子どもが求めているのは、不安な気持ちへの共感だからです。
そのため、「そっか、不安になるのは仕方ないよね。誰でも受験があったら、やっぱり不安になるよ」といった声かけをしましょう。
落ちてもいい環境を作ろう
なぜ、不安な気持ちになるのでしょうか。答えは、不合格になったらやばいと思うからです。
そこで落ちても問題ないようにしましょう。そうすれば「合格したらA高校に行こう、不合格だったらB高校に行こう」と決められます。
A高校もB高校も、どちらも魅力的な学校を見つけておけば、失敗や不安という気持ちが少なくなります。
さらにB高校は、99%受かる学校(確約がもらえる私立など)にしておくと子どもは安心できるでしょう。
不安を軽減する受験戦略法
具体的な進め方を、解説します。まずは、高校リストを作り直しましょう。受かったら行けるA高校だけでなく、落ちたら行くB高校も決めてください。
できれば学校から、ここは抑えになると言われているような学校を選ぶのがおすすめです。次に、模擬試験をくり返し受けましょう。
不安になりやすいタイプの子は、どれだけ準備をしても、当日不安な気持ちが出てくることがあります。
模擬テストを受けることで試験に慣れ、不安も少なくなります。さらに模擬試験でいい判定が出たら、自信につながるはずです。
本日のまとめ
受験に対する恐怖心が強い子には、不安な気持ちに共感しましょう。励ましよりも、理解してもらえたという安心感が重要です。
また、落ちても大丈夫な環境を事前に作っておくことで、恐怖心を減らせます。
高校リストを作り、模擬試験を重ねることも行いましょう。
明日ですが、「スマホ漬けだった子が、自ら勉強を始めた理由」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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