子どもが非行を犯してしまったら、親として悲しいですよね。
そこで本日は、犯罪心理学者である出口保行先生の著書「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉、救う言葉」を参考に
過去に子どもが非行を犯してしまった親が反省していることをお伝えしていきます。
>>犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉、救う言葉
同じように行動するのをやめれば、非行少年になる確率を下げることができます。
良好な親子関係を作るうえでも大事な事なので、参考にしていただければ幸いです。
悪いのは子どもだけではない
『非行少年たちを見ていると、ある意味では親をはじめとする大人たちの「犠牲者」だと感じることがあります。
その少年が一人で勝手に悪くなったわけではないのです』これは、出口先生の本の冒頭に書かれていた文章です。
つまり、非行少年は周りの大人の犠牲者であり、子どもだけを責めるのは間違いだということです。
また、「大人の犠牲者」と書かれています。つまり、親だけが悪いわけでもないのです。学校、地域、教育者、社会、すべてに責任があるのです。
非行少年の保護者が反省していること
次に、非行少年の保護者が反省していることを、多い順にお伝えします。(平成17年版犯罪白書参照)
- 子どもに口うるさかった ⇒「〇〇しなさい」と言いすぎると親子関係が悪くなり、反発につながる
- 夫婦の子育ての方針が一致していなかった ⇒父と母で言うことが異なると、親への不信感につながる
- 子どもの好きなようにさせていた ⇒言わないといけないこと(迷傷法)を言わないと、善悪のつけられない子になってしまう
- 子どもとの会話が少なかった ⇒日頃から会話が少ないと、悩みがあっても相談できない
- 子どもに十分な愛情をかけてあげなかった⇒ 愛情不足となり、自分の未来に希望を持てなくなる
犯罪や非行を防ぐ「リスク」と「コスト」
本の中に、リスクとコストで、子どもが犯罪を犯すかどうかが決まると書かれていました。
リスクとは、バレる可能性のことです。たとえば万引きをしようとしたときに、偶然近所の人に挨拶されると、とどまることができます。
これは、バレる可能性があると判断したからです。コストとは、失う信頼の大きさのことです。
たとえば親子関係が良好な場合、万引きをして親を悲しませると思ったら、思いとどまることができます。
つまり、日頃から近隣の人とコミュニケーションを取り、親子関係を良好にしておくことが、犯罪を防ぐことにつながるのです。
本日のまとめ
非行少年の親が反省していることを参考にすると、子育てで親がすべきことが見えてきます。
過干渉をやめること、夫婦で子育て方針を統一すること、ダメなことはダメと叱ること、日頃から会話のできる関係をつくること、愛情を注ぐこと。
の5つです。今年度私が読んだ本の中でも、トップレベルにわかりやすい子育て本でした。お子さんを守るうえで、参考になると思います。
>>犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉、救う言葉
あと、出口先生の本に感銘を受けたので、先生に対談をお願いしました。本日のYouTubeで公開しているので、よかったらこちらも参考にしていただけると嬉しく思います。
本の中では語られていない内容も、ズバズバお聞きしました(笑)
明日ですが、「提出物を出せない子のサポート法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!非行少年の親が反省していることTOP5
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