多くの方が考える「過保護」と、私が考える「過保護」は、少し定義が違います。
そこで今回は、私が考えている過保護の定義や、過干渉との違いを解説しましょう。
過保護の意味を間違えてしまうと、子どもがやりたい放題になるので、注意しましょう。
「過保護」の定義
私の思春期の子育て理論は、不登校解決のプロである伊藤幸弘先生と、児童精神科医の佐々木正美先生がベースになっています。
佐々木正美先生の著書には、
- 過保護とは、子どもが望んでいることを子どもが望んでいる通りやってあげ過ぎること
- 過干渉とは、子どもが望んでいないことをやらせすぎること
過保護か過干渉か?
では、ここでひとつ質問です。「雨の日は靴がぬれるから子どもを学校に送っていく」これは過保護か過干渉か、どちらでしょうか。
私の考えでは、子どもが送ってもらうことを望んでいる場合は「過保護」となります。
そのため、これを続けて子どもが悪くなることは絶対にありません。
一方、子どもは「雨だけどみんな歩いていくから、俺も歩いていく」と言っているのに親が無理やり送るのは「過干渉」です。
つまり行動だけでは、過保護なのか過干渉なのかは判断できません。「子どもの気持ち」をチェックしないといけないのです。
過保護の子育てをすると子どもはどうなるか?
子どもが望むことをすることで、子どもにどういった変化が出てくるのでしょうか。
1つ目に、親子関係が良好になります。自分の望むことを叶えてくれる親のことを、大好きになるからです。
2つ目に、いろいろなことに挑戦できるようになります。親が小さい頃から自分の要求を聞いてくれていると、何かあっても親が助けてくれると思えるからです。
3つ目に、自分の未来に希望を持てるようになります。
「お母さんは、いつも自分の頼みを聞いてくれる。私って、愛されているな。お母さんが愛してくれるわけだから、私は価値のある人間だな」と思えるからです。
本日のまとめ
過保護の子育てをすると、親子関係が良好になり、子どものエネルギーが高くなり、自分の未来に希望を持てるようになります。
たくさん子どもの要求を聞いてあげましょう。ただし、迷傷法に当てはまる頼みは聞いてはいけません。善悪のつけられない子になってしまうからです。
明後日ですが、「新学期に好スタートをきる3つのコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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