先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高2女子。真面目な努力家で、周りの期待に応えようと頑張るタイプです。プレッシャーやストレスで過敏性腸炎を発症し、薬を飲んでいます。
特進クラスで課題も多く、部活も週7、毎日帰宅は8時過ぎ、毎日2時間以上の自宅学習を課され、睡眠や休息を削る日々です。
頑張りすぎてしまう我が子にどう接したらよいでしょう。また、帰宅部の子と同じ課題をこなすのはしんどい事を、担任の先生に伝えた方がいいでしょうか?
子どもが頑張りすぎて、心身に悪影響が出ることって珍しくありません。この状態が続き限界を超えると、うつや引きこもりになってしまう可能性もあります。
そこで今回は、限界まで頑張りすぎてしまう子どもの原因と対応法をお伝えしましょう。
正しく対応ができれば、子どもは将来について前向きに考えることができます。笑顔が増えて、部活や学校を楽しむことができるようになるはずです。
大前提!期待するのをやめよう
まずやるべきことは、「期待するのをやめること」です。相談者さんがどうかわかりませんが、子どもが小さい頃から頑張る姿勢を褒めすぎると、頑張りすぎてしまう子になることがあります。
この場合は、親が期待をコントロールすることが大切です。現状頑張りすぎているなら、頑張りすぎないような声かけに変えましょう。
「次のテスト頑張ろうね」ではなく、「無理しなくていいよ」「あなたは十分頑張っているよ」という声かけに変えるといいです。
このまま行くと倒れる可能性あり
相談者さんのお子さんは、「過敏性腸炎で薬を飲んでいる」「睡眠時間を削っている」とのことで、すでに限界の状態といえるでしょう。
そのため、行動も変える必要があります。今頑張っていることの中で何をやめるかを、一緒に考えてあげましょう。たとえば、
- 部活を変える
- 課題を減らしてもらえないか相談に行く
- クラスを特進から普通に変える
もし、何も削りたくないと言ったら?
上記の対応をしても「何も削りたくない」という場合、無理やり削らせる必要はないでしょう。
子どもが今頑張りたいと思っていることを応援するのが、親だからです。ただし、事実を伝えることは必要でしょう。
「このままいくと、いずれ倒れる可能性がある。これ以上苦しい状況になったら、お母さんはあなたを守るために止めるからね」
という感じで、応援しつつも子どもの様子に応じてその都度声をかけてあげましょう。
本日のまとめ
頑張りすぎてしまうタイプの子どもには、期待しすぎるのをやめましょう。親だけではなく、先生やクラブのコーチなどにも同じように接してもらうことが必要です。
すでに限界が来ている子の場合は、子どもの意志を尊重しつつも、何か削れるものがないかを親子で考えましょう。
明日ですが、「教育費はいつかけるのがベストか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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