子どもがなかなか家のことをやってくれないと、イライラしますよね。思春期にもなり、家のことも少しずつ手伝ってほしいというのが親の本音でしょう。
そこで本日は「反抗的な子どもが自分から手伝ってくれる仕掛け」についてお伝えします。実は、モチベーション理論を応用した、効果的な声かけ方法があるんです。
これを実践すれば、子どもは自然と手伝いを始めるようになります。親子ともにストレスがないので、子育ての負担も減らすことができるはずです。
自己決定理論とは
「自己決定理論」という言葉を聞いたことがありますか?心理学者であるデシとライアンによる、人間の動機づけ(モチベーション)に関する心理学理論です。
簡単にいうと、「人は強制されるとやる気を失い、自分で選んで行動を始めると意欲が持続する」という理論を指します。
子どもに対して「片付けなさい」「手伝いなさい」などと命令口調で伝えてしまうことってありますよね。
ただこれだと子どもはやる気を失い、逆効果となってしまいます。命令ではなく「選択権」を与えることで、子どもは進んでやってくれるようになるのです。
効果的な声かけ方
具体的な例を挙げて、どのように声をかければいいのかをお伝えしましょう。たとえば、
×「お皿並べて」
〇「お皿並べるの手伝ってくれる?でも宿題が忙しかったら後でもいいよ」という感じです。
このように選択権を与えながら、さりげなく誘ってみましょう。これだけで、子どもが自ら手伝いを始めてくれる確率が上がります。
具体的な褒め方のコツ
また、子どもは誰かの役に立っているという「有用感」を求めていることが多いです
そのため、お手伝いをしてくれた後の声かけも重要です。ただ「ありがとう」と伝えるのではなく、具体的な行動と結びつけるといいでしょう。
たとえば、「お皿を運んでくれて助かったよ」「テーブル拭いてくれて嬉しいな」という感じです。
このような具体的なフィードバックが、子どもの有用感を高めていきます。より、お手伝いに積極的になってくれるはずです。
本日のまとめ
子どもにお手伝いやお願いがある場合は、命令ではなく、選択権を与えながら誘うことが大切です。
そして、具体的な行動を結びつけた感謝の言葉を伝えていきましょう。これらを実践することで、子どもは少しずつ手伝いを始めるようになっていきます。
明後日ですが、「勉強中に音楽を聴いて集中できるのか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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