年々、引きこもりや不登校の子は増えています。いい不登校であれば問題はありませんが、悪い不登校であれば子どもの未来は暗くなってしまいます。
そこで本日は、引きこもりと不登校が改善した田中さんの事例をもとに、子育ての力で解決する方法をお伝えしましょう。
間違ったアプローチをしてしまうと、今よりも状況は悪化します。一方、正しい対応を行えば、短期間で改善できるはずです。
田中さんの成果報告
田中さんのお子さんは、中2の冬から不登校になりました。1日中スマホやゲームをして昼夜逆転生活になり、食事もとらず真っ暗な部屋で過ごしていたそうです。
そんな中、公認心理師で不登校解決のプロである小井出博文先生と私が一緒に行った「不登校解決勉強会」に参加してくださいました。
お伝えしたことを実践した結果、お子さんは中2の3学期から自ら数学と英語の勉強を開始し、受験をして志望校に合格。高1からは、毎日元気に登校できているそうです。
親が行った3つのサポート
では田中さんは、どんなことを意識されたのでしょうか。1つ目は、母親自身が休日にできる限り外出し、自分の時間を持つようにしたことです。
子どもが長い間引きこもりになると、親自身もつらくなってしまいます。親自身の心を整えることは、愛情バロメータを上げる上で欠かせないでしょう。
2つ目は、子どもが話しかけてきたときには、しっかり聞くことを心がけたそうです。
3つ目は、学校、勉強、ゲームについて何も言わないようにされたそうです。
「学校へ行ってほしい」「勉強してほしい」「ゲームをしないでほしい」という思いを一旦置いておくことで、愛情バロメータUPにつながったのでしょう。
この3つを意識した結果、愛情バロメータが上がって、お子さんの不登校と引きこもりが改善しました。
なぜ、愛情バロメータが上がると引きこもりが治るのか?
そもそも愛情バロメータとは、子どもがどれだけ親の愛情を感じているかを表した数値です。
これが上がると、「自分は親から愛される、価値のある人間だ」と思うことができます。その結果、生きる気力が出てくるため、
「高校から再スタートを切るぞ」「そのために勉強もやらないと」「生活リズムも直さなきゃ」「部屋から出てご飯も食べないと」と思うようになるのです。
もしお子さんが引きこもりや不登校になったら、まずは愛情バロメータを上げることを意識しましょう。その際、自分自身が鬱にならないようにするため、自分の時間を作ることも大切です。
本日のまとめ
引きこもりや不登校を改善させるためには、愛情バロメータを上げる必要があります。
親自身も自分の時間を持ってストレス発散をしながら、子どもの話を聞いたり、過干渉にならないようにすることが大切です。
なお、愛情バロメータの詳しい上げ方については、こちらの講座で詳しく解説しています。
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明日ですが、「だらしない子になる原因と対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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