子どもが全く学校に行かなかったり、昼夜逆転生活が続いていたりすると、この先大丈夫か不安になりますよね。
そこで今回は、「不登校の昼夜逆転が治った事例」を紹介しつつ、親のサポート方法をお伝えしましょう。
同じようにサポートすれば、早ければ一週間で改善することができます。
学校や勉強にも、前向きに取り組むことができるはずです。
昼夜逆転生活の不登校が改善した山田さんの事例
山田さんのお子さんは、中2の夏休み明けから不登校になりました。昼夜逆転の生活となり、部屋から出てこなくなり、親もイライラして怒っていたそうです。
そんな中、私がオンラインで行っている「思春期の子育てプログラム」に参加していただきました。
プログラムを元に子どもへの向き合い方を少し変えた結果、まずは週に1回学校に行けるようになりました。
現在は「3年生になったら学校に行く」と自ら伝えているそうです。このままいけば、4月からは毎日行けるようになるでしょう。
さらに昼夜逆転生活も改善し、早寝早起きの生活ができるようになりました。
山田さんが意識されたことは、主に3つあります。
- 「学校に行きなさい」と言うのをやめたこと
- 好きな料理を作ったこと
- 毎日1回は褒めたこと
昼夜逆転になる理由と改善法
そもそもなぜ、昼夜逆転生活になってしまうのでしょうか。主に2つの理由があります。
1つ目は「親との関係が悪化し、親を避けるようになるから」です。関係が悪化すると親がいない夜に起きて、親がいる日中は寝るようになるでしょう。
2つ目は「親子関係が悪化し、朝起きる気力がなくなるから」です。すると少しずつ起きる時間が遅くなり、リズムが狂ってきます。
つまり、昼夜逆転を改善するためには、親子関係を良くすることが第一歩といえるでしょう。
そのために親がやるべきことは、「愛情バロメータを上げること」です。子どもが嫌がることをやめ、喜ぶことをするように意識しましょう。
具体的には、山田さんのように「学校に行きなさい」と言うのをやめたり、好きな食事を作ったりすることが大切です。
子どもが「自分は大切にされている」と感じるようになれば、親子の会話も増え、気力のUPにつながり、生活リズムの改善につながります。
目標が決まれば、生活リズムが改善できる
愛情バロメータが上がって関係が良くなると、気力が出てきます。すると子どもから「そろそろ学校に行こうかな」「高校に行きたいな」など、前向きな発言が出てきます。
このタイミングで、親子で一緒に目標を決めていくといいでしょう。
「学校に行けるよう少しずつ朝起きる練習をしようか」「高校に行くために少しずつ勉強も始めていこうか」という感じです。
親が目標を押し付けるのではなく、子どもが頑張りたいと思えることを目標にしていきましょう。
この目標が、生活リズムの改善につながります。少しずつ寝る時間を早めたり、朝起きる時間を調整したりしながら、無理のないペースで改善していきましょう。
本日のまとめ
不登校の子どもが昼夜逆転する原因は、親子関係の悪化により「親を避けるようになるから」「無気力になり朝起きられなくなるから」です。
そのため、まずは「学校に行きなさい」と言うのをやめ、好きな食事を作るなどをして、愛情バロメータを上げましょう。
子どもが安心しエネルギーが回復すると、「高校に行きたい」などの目標が生まれ、生活リズムの改善にもつながります。
なお、愛情バロメータを上げる具体的な手順や声かけ法は、こちらの無料講座で解説しています。
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明日ですが、「不登校でスマホ依存の高校生の改善法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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