不登校でスマホ依存の高校生の改善法

スマホ依存

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

スマホを毎日11時間以上している高校生の息子。学校に行かなくなり1ヶ月が経ちます。進級も危うく、このまま退学になると中卒になります。

この先ツライ思いをすることを親や担任からもしっかり話しているのですが、断固と本人は働いて、資格を取って、将来のビジョンがあると豪語します。

しかし、日々は寝転がって、ずっとスマホです。どのような声掛けをしたらいいでしょうか?

「中卒で働く」と言い張るものの、実際にはスマホばかり触って寝転がっているだけだと、親としても心配ですよね。

今回は「不登校でスマホ依存の高校生の改善法」をお伝えしつつ、親の関わり方のポイントを解説しました。

親が正しく対応することができれば、子ども自身も将来を真剣に考えられるようになります。親としても、自信をもって背中を押すことができるようになるはずです。

まずは「愛情バロメータ」をチェックしよう

愛情

子どもの状況を正しく判断するために、まずは「愛情バロメータ」を確認しましょう。

愛情バロメータとは、子どもがどれだけ親の愛情を感じているかを数値化したものです。※詳しくは、思春期の子育て無料講座をご確認ください。

子どもが愛情を感じるほどバロメータは上がり、逆に愛情を感じないと下がります。

つまり、これが低いと子どもは無気力になるのです。その結果、学校に行かずスマホ漬けになったり、将来に希望を持てなくなったりします。

また親に何か言われないように「学校に行かずに働く」ととりあえず言うこともあるでしょう。愛情バロメータをチェックする際は、
  1. 親子で他愛もない話ができるか?
  2. 親のちょっとしたお願いを聞いてくれるか?
この2つを確認してみてください。どちらも当てはまらない場合は、愛情バロメータが低いと考えていいでしょう。

愛情バロメータが低い場合にやるべきこと

カレーライス

愛情バロメータが低い状態では、何を言っても子どもは動きません。そこで、次の2つのことを意識してみてください。

1つ目は「子どもが好きな料理を作ること」です。食事は、親の愛情を伝える大切な手段のひとつです。子どもの好きなメニューを作ってあげましょう。

2つ目は「子どもの話(意見)を否定せずに聞くこと」です。

「高校に行かずに働きたい」と言うなら、頭ごなしに否定せず、どういう仕事をしたいのかをじっくり聞いてあげましょう。

このような関わりを続けると、愛情バロメータが上がります。すると子どもも「自分の人生をどうしたいか?」を真剣に考え始めるようになるのです。

それまでは、学校のことは一旦保留にしておきましょう。

本気で「働きたい」と言うなら?

スケジュール

もし愛情バロメータが高く「本気で働きたい」と考えている場合は、親として応援するのもひとつの方法です。

ただし、「働く」と言うだけで行動しない場合も多いため、具体的に行動したり計画を立てたりすることが重要でしょう。そのためには、

STEP1:子どものビジョンを聞く(例:どんな仕事がしたいのか?そのためにどんな資格が必要か?)

STEP2:期限と行動計画を一緒に決める(例:4月までに面接に行く、5月までにハローワークに行くなど)

この2つを行うことで、ダラダラとスマホ漬けの日々を過ごすのを防げます。

それでも動かない場合、愛情バロメータが低かったり、働くこと自体に興味がなかったりする可能性があります。

この場合、良好な親子関係をつくって気力を回復させること、本当にやりたいことを一緒に探すことが大切です。

本日のまとめ

中学生

愛情バロメータが低いと子どもは無気力になります。すると学校に行かずスマホ漬けになったり、親の言葉を避けるために「働く」と言ったりすることがあります。

この場合、子どもの好きなご飯を作ること、子どもの話を否定せずに聞くことを意識しましょう。

本気で働きたい場合は、子どものビジョンを確認し、期限と行動計画を決めることが大切です。

明日ですが、「子どもと最高の休日を作る方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!不登校でスマホ依存の高校生の改善法

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このサイトの運営者

道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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