別室登校のメリットとデメリット

保健室

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中2長女の母です。中1は学校が好きでしたが、中2では友達は1人のみ。

他にも一緒にいる友達はできたそうですが、アウエー感はあり、ここ2日くらい中学校へ着くと、保健室や相談室で授業のプリントを解き、3時間目からクラスに合流しています。

担任には何度か電話で相談しましたが、いっぱいいっぱいの感じでした。娘はその先生のことが好きです。

クラスになじんで他教室登校の時間を減らし卒業していけるよう、アドバイスいただけましたら幸いです。

これまで教室に通えていた子が、保健室登校などになると、親としては不安になりますよね。

そこで今回は、別室登校のメリットとデメリットや、別室登校から教室登校に戻す流れについて紹介しましょう。

間違ったサポートをすると、別室にすら登校できなくなるので注意が必要です。一方、しっかりサポートすれば、すぐに教室に戻れるようになります。

別室登校のメリット・デメリット

メリットデメリット

まずは、別室登校のメリットとデメリットについてそれぞれ紹介しましょう。

別室登校のメリットは、少なくとも出席扱いになることです。出席状況は内申点にも影響があるため、全く学校に行けていないよりプラスになります。

また、通常登校ではストレスが多く学校に行けない状況でも、登校自体ならできる子が多いです。親としては、学校に行ってくれるだけで気持ちが楽になるでしょう。

一方、デメリットとなるのは、授業を受けられないことと、友達が増えにくいことです。

3時間目から頑張っている姿を褒め、つながりを強化

親子

次に、別室登校から教室に戻す流れを説明します。今回の相談者さんの場合、3時間目からは教室に行けています。

これを「2時間目までは授業に出られていない」とネガティブに取るのではなく「3時間目からは授業に出られている」とポジティブに受け止めましょう。

親がポジティブである方が、子どもの気持ちも楽になるからです。愛情バロメータが上がるため、教室に戻るエネルギーも出てきます。

加えて、今いる友達とのつながりを強化するのも大切です。良好な友達関係は、子どもの学校に行くモチベーションになります。

担任の先生はどこまでできるのか?

スクールカウンセラー

ご相談で「担任の先生がいっぱいいっぱいになっている」と書いてあります。ただ、担任の先生は、1クラス40名の生徒を見なければいけません。

そのため、1人の生徒にだけ付きっきりになることはできず、多少手が回らなくなってしまうのは仕方ないことです。

そこで、担任の先生だけでなく、養護教諭やスクールカウンセラーなど、いろいろな先生と連携を取るようにしましょう。

いろいろな先生から子どもに声をかけてもらうことで、精神的な繋がりもできます。仲のいい先生ができると、その先生に会うために教室に戻りたいと思うかもしれません。

本日のまとめ

中学生

別室登校は、ベストな状況ではないものの、そこまで悪い状況ではありません。

まずは今の状況を維持しつつ、愛情バロメータを上げたり、友達関係を強化したりといったことから始めるのがいいでしょう。

明日ですが、「過干渉な親に育てられた子どもの特徴」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!別室登校のメリットとデメリット

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このサイトの運営者

道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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