先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
うちの息子はゲーム中毒状態です。暫くゲーム機を取りあげていましたが、子供の要求に出来るだけ応えてあげるというアドバイスから先日ゲーム機を返しました。
するとまたゲーム三昧。ゲーム機を使うにあたって子供と相談して約束事や取り決めを決めた方がいいのでしょうか?(素直に聞くとは思えませんが…)
また子供の要求に出来るだけ応えることは甘やかしにはならないのでしょうか?
お父様お母様からの相談でトップレベルに多いのが、ゲームやスマホ依存に関するものです。そこで本日は「ゲームは一日何時間までなら良いのか、ルール決めはどのように進めたら良いのか?」などについて解説します。
今回の内容をしっかり理解していただければ、スマホやゲームのルール決めがスムーズに進みます。その結果、お子さんがスマホゲーム依存になる可能性を大きく下げることができます。
参考にしていただければ幸いです。
目次
ゲームを渡せば、愛情バロメータが上がるわけではない
私は常日頃から、お父様お母様には子どもの要求にできるだけ応えてあげてほしいというお話をしています。しかし、どんな要求に対してもという意味ではありません。
例えば、朝の5時までゲームをしたいという要求に応えたとします。そのような生活を続けていれば、子どもは昼夜逆転になって、いずれ学校へ行けなくなります。
これは子どもを不幸にしてしまいます。つまり、ダメなものはダメと言って、きちんと規制してあげることが重要です。
このように、子どもの要求を聞いてあげても良いものは、子どもの体を壊したり、他人に迷惑をかけたりしないことだけです。
例えば、子どもが好きなご飯を作ってあげる、部活の練習に付き合う、こういった要求ならできる範囲でどんどん聞いてあげましょう。
ゲームを規制できるかどうかは親子関係次第
今回の相談者は、子どものゲーム時間を減らしたいと考えています。では、どうすれば減らすことができるのでしょうか。カギとなるのは親子関係です。
親子関係が悪い状態でゲームを規制すると、子どもは暴れます。親子関係が良ければ、多少ルールが厳しくても子どもは言うことを聞きます。
つまり、子どものゲーム時間を減らしたいなら、良好な親子関係を作ることが大事です。そのためには、愛情バロメータを上げていくことを意識しましょう。
良好な親子関係の土台を作ることができれば、そこまで悩むことなく、ゲーム時間を規制できるようになります。
親子関係が悪い場合は、最低限のルールにする
親子関係が良好な家庭の場合、一日のゲーム時間は、親子で話し合いをして決めるのが良いです。
例えば、今ゲームを一日5時間やっているとして、お母様は3時間に減らしたいのなら、まずは4時間にするよう話し合いを進めていきましょう。
5時間やっているゲームを急に1時間に減らすと、反発する子もいます。こういった子の場合は、15分ずつ減らすようにしてみてください。
一方的に押し付けるのではなく、きちんと話し合いをしていけば、子どもは理解してくれます。
親子関係が悪い家庭の場合は、ゲームを規制しようとしても子どもは言うことを聞きません。そこで、最初の段階では、最低限のラインに設定しましょう。
つまり、昼夜逆転になっているかどうかで規制するかどうかを決めるのです。昼夜逆転になってしまっているなら、どこかのタイミングでゲーム機を取り上げるという対応が必要になります。
そこまでいっていないのなら、とりあえず時間制限は設けず様子を見ましょう。それと並行して、愛情バロメータを上げていきましょう。
愛情バロメータが上がってこれば、スムーズに取り上げることができるので、それまで我慢です。
本日のまとめ
親子関係を良好にしたいと思ったら、子どもの要求に応えることが大事です。しかし、身体を壊してしまうようなことは、きちんと規制してあげることも重要です。
ゲームを一日中やっていたいという子どもの要求に応えたら、いずれ昼夜逆転生活になり、学校も行けなくなります。
それは子どもを不幸にします。ダメなことはダメだと伝えるのも、愛情です。
明日ですが、「自由研究のおすすめテーマとまとめ方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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