実は、親からすると何気ない一言が、子どもにとって呪いのように悪い結果を招くことがあります。
ただ、どのような言葉が呪いになるのかは案外難しいです。親からすると、当然のつもりで言っていることもあるでしょう。
そこで本日は、つい言ってしまいたくなる子どもを呪う言葉を3つ紹介します。
こういった言葉をかけないようにすることで、子どもへの悪影響を少なくすることができるでしょう。親子関係の悪化もなくすことができるはずです。
とにかく勉強すれば将来幸せになれるよ
1つ目の言ってしまいがちな呪いの言葉は「勉強すれば将来幸せになれるよ」です。
成績がそのまま将来の幸せに繋がっていた高度経済成長期は、事実だったかもしれません。ただ、現代ではなかなか直結しないでしょう。
何も考えずに勉強を頑張るよりも、子ども自身がなりたい将来に必要なことを見極めて頑張ることが重要な時代だからです。
こういった言葉を言ってがんばらせたのに、子どもが将来幸せを感じられないと、その恨みが親に行きます。これは親としても辛いので、言わないようにしましょう。
まずは、将来どのようなことをしたいのかを見つけるサポートをする。勉強をどれだけ頑張らせるかは、そのあとで決めることが大切です。
お兄ちゃんを見習いなさい
2つ目は「お兄ちゃん(お姉ちゃん)を見習いなさい」です。
こう言われたとき、子どもは「自分よりも兄(姉)の方が優れている」と言われたように感じます。その結果、自己肯定感が下がり自信をなくすでしょう。
場合によっては、「お母さんは僕よりお兄ちゃんの方が好きなんだ」と感じることもあります。愛情不足にもなるので、絶対に言わないようにしましょう。
兄弟と比べて劣っている部分があっても、ほかの良い部分を探して伝えることが大切です。こういった声かけをすると、子どもの自己肯定感が上がります。
苦手分野を克服しなさい
3つ目は「苦手を克服しなさい」です。通知表を見て、全体的に成績がいいのに、1つだけ成績が悪かったときなどに言ってしまいがちな言葉でしょう。
苦手を克服することが全て悪いわけではありません。ただ、ここにばかり意識が向くと、全てが平凡人間になってしまいます。
今後、誰でもできることはロボットが行うようになるので、全てが平凡人間よりも、何かの分野で特化した強みがある方が活躍できるでしょう。
そのため、苦手克服より、得意なところをさらに伸ばすのがおすすめです。ほかの人に負けないような得意が1つあるだけでも、将来の武器になると思います。
本日のまとめ
「勉強すれば将来幸せになれる」「お兄ちゃんを見習いなさい」「苦手を克服しなさい」
これらの言葉は、子どもから幸せを遠ざけ、自己肯定感を下げ、結果的に悪い方向へ導く可能性が高い言葉です。
言う頻度を下げたり、他の言葉に置き換えたりする方が、子どもの未来は明るくなるはずです。
明後日ですが、「長期化した不登校の子どもの対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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