先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
ゲーム好きな11歳の息子の母親です。
愛情バロメータを上げるために、やりたい事をやらせてあげるのはいいのですが、それがゲームの場合好きなだけやらせると依存症になってしまわないか不安です。
今は、時間を決めていますが、結局その時間に終わらないので約束を守れずこちらもイライラして喧嘩をしてしまいます。
どの程度なら親として許容してあげなくてはいけないのでしょうか。
ゲーム時間を決めたのに子どもが守ってくれないと、毎回イライラして喧嘩になることもありますよね。
今回は「ゲーム時間の約束を守れない子への対応法」について解説しましょう。
間違った対応をすると親子関係が悪化し、余計に約束を守らなくなります。
しっかりと対応することで、ゲームのルールも守れるようになるはずです。
依存症とゲーム好きの見分け方
最初に、依存症かゲーム好きかの違いについて解説しましょう。私は、「やるべきことができているかどうか」で判断しています。
たとえば1日5時間ゲームをしていても、宿題をきちんとやって遅刻せずに学校に行き、寝る時間も遅くないなら問題ありません。
一方で1日3時間しかやっていなくても、夜遅くまでやって朝起きられなくなり、学校に遅刻したり授業中に寝てしまったりしているなら問題です。
つまり、ゲームのせいでやるべきことができなくなって、生活に支障が出ている状態は「依存症」と考えています。
この基準でお伝えすると、ただゲームをやらせるだけで依存症になることはありません。
決めた時間を守れない3つの理由
次に、相談者さんのお子さんは、ゲーム時間を守れていません。この理由は、3つ考えられます。1つ目は「ルールを決めてからの期間が短い」からです。
人間は練習しながら少しずつできるようになっていくものなので、決めてからすぐの状態では守れなくて当然でしょう。
2つ目は「最初から守れない約束を作っている」ことです。子どもと話し合ってルールを決めないと、守れるルールにはなりません。
3つ目は「親子関係」です。関係が悪いと、子どもは親と決めたルールを守ろうという気持ちが生まれません。
現在ゲーム時間を守れていない場合、このどれかが原因です。まずはそこを、改善してみましょう。
どの程度までなら許してOK?
最後に、ルールを決めた後どれくらいならオーバーしてもいいのかという問題についてです。
そもそもゲームは、切りのいいところまでやりたいものです。そのため、決めた時間にピッタリやめられる子の方が少ないでしょう。
15分ぐらいまでだったら、多めに見てあげてもいいと思います。むしろダメなのは、1分オーバーしたぐらいでぐちぐち言うことです。
これでは、子どもがイライラしてしまいます。最初の段階では、15分ぐらいまでは多めに見てあげた方がうまくいくはずです。
本日のまとめ
ゲーム依存症かどうかは時間ではなく、やるべきことができているかどうかで判断しましょう。
ただゲームをやらせるだけで、依存症にはならないので大丈夫です。
ルールを守れない場合は時期・ルールの内容・親子関係の3つの要素を見直しましょう。
明日ですが、「干渉をやめたら学年順位が半分になった事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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