先日、こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
親と楽しく会話もでき、メンタルも落ち着き元気が出てきたけど、塾の話をすると嫌がります。
自分で勉強はするけど30分程やったことでやったつもりになる、人の手は借りたくない息子(中3)です。
起立性調節障害をきっかけに、まばら登校です。もともと勉強はできるタイプですが、どこから手をつけたらいいかわからない、でも高校は全日制の普通校に行きたいそうです。
本気で勉強したい、という方向へ持っていくにはまずは何をすればいいのでしょうか。
勉強時間が短いと、受験に間に合うか心配になりますよね。なのに塾も嫌がると、どうするか悩んでしまうでしょう。
そこで今回は「塾が嫌な子どもの勉強スイッチを入れる方法」について解説します。
間違った順序で対応すると、親子関係が悪化するので注意しましょう。正しい手順で進めれば、やる気を出して勉強も頑張れます。
考えられる3つの原因
今回の相談者さんの場合、主に3つの原因が考えられます。「愛情バロメータが低い」「志望校が明確になっていない」「やることが明確になっていない」です。
まず、まばら登校ということなので、愛情バロメータが低い可能性があります。これが低いと、朝起きる気力が出てこなくなるからです。
次に、30分しか勉強していないので、心の底から行きたいと思える志望校が見つかっていない可能性もあります。
最後に、志望校が明確に決まっていても、何をすればいいかわからないケースも考えられるでしょう。
まずは愛情バロメータUPから
では、どのように改善していけばいいのでしょうか。まずは「愛情バロメータUP」から始めていきましょう。
そこで、子どもが嫌がることをやめて喜ぶことをすることが大切です。
子どもが塾に行きたくないと言っているなら、その話はやめましょう。
かわりに、子どもが喜ぶゲームやアニメなどの話をするのです。すると、少しずつ気力が出てきます。
志望校とやることを明確化する
愛情バロメータが上がって安定して学校に行けるようになったら、志望校とやることを明確化しましょう。
志望校については、普通科高校に行きたいと書かれていますが、これだけでは明確とはいえません。
「サッカー部があって家から自転車で通えて自由だから、〇〇高校へ行きたい」というレベルまで決めましょう。
ここが決まったら、一緒に計画表を作っていきます。今の偏差値と志望校の偏差値を比べて、
「9月はワークを50ページまでやる、10月はワークを終わらせる、11月はワークを再度やる」という感じで、細かく決めていきましょう。
本日のまとめ
塾を嫌がる子どもに勉強スイッチを入れるには、まず愛情バロメータを上げることが大切です。
次に、志望校とやるべきことを決めます。ここまでやれば、塾なしでも成績を上げられるはずです。
明後日ですが、「ゲーム時間の約束を守れない子への対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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