最近、孫育ての相談が増えています。特に「孫と向き合うのが限界」「疲れてしまった」という声も少なくありません。
そこで今回は、祖父母がお孫さんを見る上で大切なポイントを3つお伝えしましょう。間違ったやり方で進めると、お孫さんが自宅に来なくなって寂しくなってしまうかもしれません。
一方、祖父母の役割をきちんと理解できれば、お孫さんにとってベストな環境を作ることができます。父母からも感謝され、ストレスのない毎日を送ることができるはずです。
親と祖父母の役割の違い
大前提として、お孫さんにとって、祖父母は親ではありません。親は責任が伴うため、子どもからの反発があっても厳しく言うことが必要な場面もあります。
一方、祖父母は親ではないため、ダメなことをしても厳しく叱る必要はありません(親がいないなど、親代わりになっている場合は例外)。
そのため、祖父母は「安全にケガなく過ごすことができればそれでいい」という考えでお孫さんを受け入れること大切です。
また、基本的に教育方針は親の考えに合わせましょう。祖父母自身の考えを出しすぎてしまうと、親と衝突し、預けにくくなってしまいます。
居心地の良い空間の重要性
子育てをするうえで大事なことは、家庭を居心地の良い空間にすることです。しかし、親の過干渉などによって、子どもが家庭でリラックスできないケースもあるでしょう。
この場合、祖父母の家をお孫さんにとって安心して訪れることができる居場所にしておくといいでしょう。
たとえば、普段は許されないゲームやお菓子も、少しくらいならこっそり許してOKです(もちろん、やりすぎはNGですが)。
なぜならお孫さんは、学校や自宅でたまったストレスを祖父母の家で解消できるようになるからです。こういったバランスを取ることも大切でしょう。
子どもが親の教育方針に悩んでいる場合
お孫さんが、親の教育に悩んでいるケースもあるでしょう。この場合はその悩みを聞き入れ、無理のない範囲で親に子どもの気持ちを伝えることが大切です。
すると、過干渉などで親子関係が崩れてしまうのを防ぐことができるからです。ただし、過度に介入すると親に「余計なことを言わないで」と言われかねません。
そのため、さらっと伝える程度で十分です。親の頭の片隅に残っていれば、落ち着いた時に今後の接し方を考えるきっかけになるでしょう。
本日のまとめ
祖父母としての役割は、親を支えつつ、お孫さんが安心して過ごせる居場所をつくることにあります。
お孫さんとは適度な距離感を保ちつつ、親子関係を良好に保つための橋渡し役としてのサポートを行っていきましょう。
明後日ですが、「ADHDの子どもが非行をするときは?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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