先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学に入ってから、息子の反抗が強くなってきました。「片づけなさい」と言っても「今やる」と言ったきりやらず、注意すると「うるさい」と怒ります。
つい私も感情的になってしまい、言い合いになることも多いです。どこまで注意すべきで、どこから見守るべきか、その線引きが難しいです。
子どもが反抗的だと、色々言いたくなりますよね。ただし、言いすぎると余計に反発してきたり、関係が悪化したりしそうで心配でしょう。
そこで今回は「反抗的な子どもにどこまで注意するべきか」について解説します。
正しい基準を理解すれば、言いすぎて子どもが反発することもなくなります。親子関係も、今より良好になるはずです。
注意すべきことは迷傷法

絶対に注意しなければならないことは「迷傷法」です。
- 「迷」は人に迷惑をかけること(例:電車の中で大きな声を出して笑っているなど)
- 「傷」は人を傷つけること(例:親に対して暴言を吐く、人に手を出すなど)
- 「法」は法律やルールに違反すること(例:未成年の飲酒など)
ただし、愛情バロメータが低いと、注意したくても聞いてくれません。日頃から、愛情バロメータを上げておきましょう。
それ以外のことはどうすればいい?

現時点では、迷傷法に関係ないことを言う必要はありません。あれもこれも言うと、「うるさい」と反発するからです。
宿題をやらない、靴が散らかっているなど、言いたいことは色々あると思います。ただ、人に迷惑をかけたり法律に違反していたりはしません。
そのため、優先順位を決めることが大切です。今一番言いたいことは何かを考え、それだけを伝えましょう。
どうしても片づけをさせたいなら、それだけ言ってください。
伝えても動かない理由と対処法

片付けのことを伝えても子どもが動かない場合、理由は3つあります。1つ目は、やり方がわからない場合です。
「片付けなさい」と言われても、どこに何を置けば良いのかわからないのです。親がやり方を見せたり、仕組みをシンプルにしましょう。
2つ目は、めんどくさいと思っている場合です。愛情バロメータが低いと気力が下がり、行動できません。
まずは愛情を伝えて、できるまでは親がかわりにやってあげましょう。3つ目は、やりたくない価値観の違いです。
散らかっている方がいいと思っているなら、片付けは必要ありません。言っても効果がないからです。散らかっていて困る経験をするまで待ちましょう。
本日のまとめ

必ず注意すべきことは、人に迷惑をかけること、人を傷つけること、法律やルールに違反することです。
これらを言わないと、善悪がつけられなくなります。それ以外のことは、優先順位を決めて伝えましょう。
それでも動かない場合、手伝う、愛情バロメーターを上げる、待ってあげるなどの対処をしてください。
明々後日ですが、「思春期の子どもと上手に向き合うコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ






































































































































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